ヒイラギとクリスマスホーリー

クリスマスの飾り付けに欠かせない

ヒイラギ クリスマスの時期まで緑を鮮やかなまま残す植物は、それほど多くはありません。そんな中、光沢ある緑の葉と 真っ赤な実のクリスマスカラーで、ポインセチアと共にクリスマスの飾り付けに欠かせないのが、西洋ヒイラギ(Christmas holly クリスマスホーリー)の存在です。
日本では、節分の日にヒイラギに鰯の頭を刺して戸口に立てて置くと、ヒイラギの鋭いトゲと鰯の生臭さを嫌って鬼が退散するという言い伝えがあります。こ の場合のヒイラギは木犀(モクセイ)科で9~10月に芳香を持つ白い花をつけ、実は赤ではなく紫がかった濃褐色のものがなります。
一方の西洋ヒイラギは黐の木(モチノキ)科で、日本のヒイラギとは別の種類。よく似たものに同じく黐の木科のヒイラギモチがあり、どちらも春先に花が咲 き、冬に赤い実をつけます。クリスマスの飾りつけとして日本で一般的なのはヒイラギモチの方で、こぶりな赤い実が密集してつきます。ヒイラギ、西洋ヒイラ ギ(クリスマスホーリー)、ヒイラギモチはそれぞれ別個のもの。殆どの方はこの三つを一緒にして「ヒイラギ」と呼んでいるのではないでしょうか。
ヒイラギは、年を経るにつれて葉の尖りが取れて丸くなっていきます。その様子を人が功徳を積む様子になぞらえて寺社の御神木として奉られることも多いよ うです。語源は古語の動詞「疼らく(ひいらく=ひりひり痛むの意)」。葉っぱが尖っていて触ると指を痛めるという意味で名づけられました。