ヒマワリと太陽

真夏の青空に最も似合う花

ヒマワリ真夏の青空に最も似合う花の一つといえば、ヒマワリを挙げて異論を唱える人は少ないだろう。ヒマワリ(向日葵、Helianthus annuus)は北アメリカ原産、キク科ヒマワリ属の一年草。照りつける太陽をそのまま大地に植えつけたような黄色く巨大な花は、見る者を明るい気分にさ せてくれる。かの巨匠ゴッホも、生涯に12点ものヒマワリを描いている。
古代インカ帝国では太陽の象徴とされ、その名称は英語(Sunfrower)でもドイツ語(Sonnenblume)でも「太陽の花」という言葉そのも のである。和名の由来は、花が太陽を追って回るからだとされているが、それもまだ柔らかい蕾のうちだけで、成長すると花が東向きに固定されてしまう。
ところで、欧米人が太陽を描くと黄色く着色するらしいが、日本人はたいてい赤い色を塗る。実際、太陽は黄色い恒星で、赤い太陽は朝日や夕日でしか見るこ とはできない。太陽の色を暖かい赤と見るのは、日本人らしい叙情的な色彩感覚のなせる業なのか、はたまた勤勉な民族には、忙しい昼間ゆっくり太陽を見上げ る暇もないということなのだろうか。