第1回 刈込み(1)

刈込み刈込みとは、樹形や大きさを維持する為に表面を撫で刈りにすることです。刈込みが必要な樹木としては、ツゲ・ツツジ・モチ・コニファー・クチナシ等々、かなりの種類に及びます。シラカシやカエデ等、刈り込むか剪定するかを樹形や状況によって選択する物もあります。 使用する道具は、刈込み用の鋏・機械式のバリカン(トリマーと呼ばれます)・剪定用の鋏(木鋏と呼ばれるタイプがあると便利です)・掃除道具が主な所で しょう。何年も管理しておらず、太くなった枝が暴れている場合には、ノコギリも必要です。また、手が届かない樹木を刈込む事もありますので、そんな時には 脚立も欲しいところです。ハシゴは自立できず、樹木の中心部でしか使用できない為、刈込みではあまり使いません。 刈込みの形には、いくつかのパターンがあります。全体を単純な球形(ややつぶれた形などもありますが)に作る 玉仕立て。枝ごとに半球形の塊にこしらえる玉散らし。生垣など壁状に仕立てたり、円錐形や円柱形、波状にしたり何だか分からない複雑な形に刈込んだりもし ます。動物や別の植物の形を模して作られるものもありますが、これはトリアピーと呼ばれ、主に西洋で発展した作り方です。その樹木の特性や、お施主さんの 好みをしっかりと反映させて刈込む事が大切です。 樹木の特性と呼ばれるものの中で、最も重要になってくるのが時期です。これを誤ると、翌年花が咲かなかったり、せっかく刈込んだ1ヶ月後には前よりひど い状態になっていたりします。花物は花が終わった直後に刈込むよう言われている物が多いのですが、実際には花が満開になった直後、ちょっと勿体ない位に刈 込むのが最も良いそうです。ツゲ等は春先・初夏・晩秋と、年3回位刈込むのが良いのですが、最近は温暖化やヒートアイランド等で厳寒期と呼ばれる時期が短 くなってきているので、晩秋に刈込んだのでは成長が止まらず、きれいな庭でお正月を・・・とはいかなくなる様です。(2005年12月)

月間専門用語

[樹冠] じゅかん

樹木の枝の、最も外側のライン。樹木を真横から見ると、その樹木の特性といえる形がある。形そのものは 「樹形」と呼ばれるが、そのアウトラインのみを差して「樹冠」と呼ぶ。根は大抵の場合、樹冠の範囲内に収まっており、肥料を施す時は樹冠の下に輪状に溝を 掘って埋めたりする。 もちろん剪定等で樹冠が縮小されれば状況は変わってくる。