八王子ラーメン横丁 中華蕎麦や かん世

「良いスープ出来てます」のたて看板が。これは入るしかないでしょう。

「良いスープ出来てます」のたて看板が。これは入るしかないでしょう。

ラーメン店でお話を伺っていて、思わず聞いてしまう言葉がある。
「こちらは、いわゆる何系のラーメンになるんですか?」
例えば「八王子系だよ。刻み玉葱ね」と、あっさり答えが返ってくることもあれば、キョトンとした顔をされることもある。

 

お勧めの1品は「塩そば」、なんだけど敢えて今回は「つけそばで」とのご指定。なるほど、食べてみて納得。

お勧めの1品は「塩そば」、なんだけど敢えて今回は「つけそばで」とのご指定。なるほど、食べてみて納得。

今回お話を伺った中華蕎麦や「かん世」の、全てのメニューを考案された家主さんにも、最初「何て言えばいいのだろう」という顔をされてしまった。 
しかし、たっぷり考えた後、「色々な店でやってきたけど、今はどことも違うね」「人と同じじゃ嫌なの。それがこだわりだから」。大きな目を見開いてしっかりと答えられた。 
このお店の雰囲気は、こちらの家主さんのイメージと重なる。 
1見して、ミュージシャンのような風貌。自分の店を構えた人特有の、余裕と人当りの良さを感じさせつつも、自由人の雰囲気が漂う。 

 

 

間接照明がいい感じ。落ち着いた店内。

間接照明がいい感じ。落ち着いた店内。

お店の内装はといえば、テーブル席は椅子もお揃いの1枚物の木材タイプ。道路側の壁にはステンドグラス、ドライフラワーが飾られ、落ち着いた間接照明。真新しくすっきりした店内は、耳障りのいい洋楽ポップスが流れる、和める空間。
「俺には絶対味覚があるんだよ」
絶対味覚? 
「よく、絶対音感って言うでしょう?俺は味覚」 
 おいしいものは分かる。だから「納得できないものは出したくない」 
 究極の目標はお客さんに満足して帰っていただくこと。 
そのために、接客・お店の雰囲気・提供するラーメン自身、気がつく部分には一切手を抜かない。

 

「つけめんは胡麻ダレも効いてて、女性にいいと思う。」というお話でしたが、お店自体も清潔で、女性に優しいお店です

「つけめんは胡麻ダレも効いてて、女性にいいと思う。」というお話でしたが、お店自体も清潔で、女性に優しいお店です

タレのこだわりその1は、「塩」。味が1番柔らかい沖縄の塩、逆にアクセントがあるボリビア産、その中間のモンゴル産の、3種類をブレンド。
こだわりその2.以降は、企業秘密です。
スープで使う昆布は、北海道産の根昆布。他のものとは味の濃度が全く違うそうです。
つけめんに使われているお酢は土佐酢。理由は、酸っぱさが主張し過ぎないから。胡麻のペーストを前面に引き出し、揚げネギで香ばしさを加えたつけめんは、家主さんのご推薦もごもっともの絶妙さ。ぜひご賞味を。

 

~ かん世 耳寄り情報 ~
4~5月初めにかけて、曜日限定で黒味噌のトンコツを提供予定。
普段は超弱火で10時間ほど煮込む、澄んだ色の清湯(チンタオ)スープを使用しているのだが、こちらは強火で10時間以上しっかり煮込んだ、白濁の白湯(パイタン)スープ使用。
西放射線ユーロード終端近く。駅まで歩くなら、途中で1休みされてみては

西放射線ユーロード終端近く。駅まで歩くなら、途中で1休みされてみては

一口メモ
・麺 細ちぢれ麺。
・スープ トリガラ、モミジ(鶏の脚)、トンコツ、香味野菜(大蒜、生姜、玉葱)、ジャガイモ、他。 スープには特に変わったものは入れていないんだそうです。「タレにね。」…そこを詳しく教えていただきたいんですが。 ・具― チャーシュー、メンマ、モヤシ、キャベツ、ひき肉、にんじん、ニラ、ネギ(味噌そば)他、麺による。
・系列 系列は特に無いのですが、話すと長いお話が。左記参照。 ・1人当りコスト― 千円弱。
・その他 家主さんは「山頭火」恵比寿店のご出身。
その後、町田・相模原「魯山人」へ。次に、家主さんいわく〝今1番元気がいいラーメン系〟「無邪気フーズ」を経て相模原「ラーメン おやじ」へ。そうして紆余曲折を経て、現・かん世の家主さんとしてどことも違うラーメンの考案に情熱を傾けておられます。

 

 

中華蕎麦や かん世
場 所 八王子市横山町11-7 大浜B1F
TEL 0426-43-2300
アクセス JR八王子駅北口
西放射線ユーロード 徒歩10分
営業時間 11:15~23:00、無休
(年末年始・盆休み等あり)

 

※この記事は平成17年3月に書かれたものです。