八王子ラーメン横丁 一閑人

 

トントロチャーシュー麺(塩)九五〇円。口の中でトロけるトントロ、味付もしっかりしていてこれだけでもいけます。コクのあるまろやかスープとの相性も抜群。キクラゲや青野菜がさっぱり感を演出。

トントロチャーシュー麺(塩)九五〇円。口の中でトロけるトントロ、味付もしっかりしていてこれだけでもいけます。コクのあるまろやかスープとの相性も抜群。キクラゲや青野菜がさっぱり感を演出。

八王子系が多い八王子市内のラーメン店の中にも、たまに面白いお店があります。 
例えばここ「一閑人」、ラーメンにトン(豚)トロ、一度の食事で二つが楽しめる一石二鳥のラーメン。 
でも、おいしい物同士ただミックスすればいいというものでないのは当然のこと。焼加減の難しいトントロをラーメンにマッチするように味付けし、ほどよく焼き上げてあります。 
敢えて脂身を一枚残したという、コクのあるトントロが舌の上でトロけ、病みつきになります。

 

 

秘密基地を思わせる外観。

秘密基地を思わせる外観。

もともと飲食店をしていて、ラーメン作りにとりつかれて転身したというのはよく聞く話。こちらの店長さんはまた異色です。 
もともとは食品関係の営業さん。 
豊富な食材知識を活かし、他店での修行はせず、ラーメン作りを一年間ほどご自分で研究した後に開業。 
出店までの経緯を伺ううちに、店長さんの口から意外なお名前が。 
お父様が中野上町「南京ラーメン総本山 星の家」の先代店長さんとお友達だったそうです。

 

店名の由来「一閑人」。器のふちに付いた唐風の人形。

店名の由来「一閑人」。器のふちに付いた唐風の人形。

季節のメニューあります
およそ3ヶ月毎に、季節のメニューを発表しています。
最近のものでは「豆乳白湯スープのラーメン」と「担々麺」、その前が「カレーつけ麺」。
5月過ぎからは冷たい麺を予定しています。
興味をお持ちの方は、一閑人まで遠慮なくお問合せください。

 

一口メモ
・麺 中細ややちぢれ麺
八王子では有名な尾張屋製麺製
・具 メンマ、キクラゲ、ネギ、季節の野菜(主に水菜)、クコの実、トントロチャーシュー (トントロチャーシュー麺)
季節の野菜は店長さんのお父様が家庭菜園で作られた新鮮な野菜が入る事も多いそう。水菜・かき菜・山東菜・ホウレン草等。
・スープ 基本は別々に作った四種類のスープのブレンド。
①豚ゲンコツ②ゲンコツ、背ガラ等③鶏ベース白湯スープ ④香味野菜・貝柱・出平目他魚介類の乾物等でとったスープ
醤油ラーメンは④は使わず、タレに厳選の厚削り鰹・鯖・宗田節、あご・昆布等を合わせる。
・系 列 独自の豚骨系。
・一人当りコスト 千円弱
一般的なチャーシューの他、トントロチャーシューもあります。 しっかり味付けしたロースのチャーシューもおいしいですが、店長さんも一押しの絶妙な焼加減のトントロがまた絶品。

 

 

お子様用の二階席あります。ご家族でも安心してラーメンが食べられる工夫は、ご自身の体験から。手前は井戸を模したテーブル。覗き込む閑人は見当たりませんが。

お子様用の二階席あります。ご家族でも安心してラーメンが食べられる工夫は、ご自身の体験から。手前は井戸を模したテーブル。覗き込む閑人は見当たりませんが。

子供の頃よく「星の家のおじさん」に、ラーメン屋になりな、なりな、と言わたそうです。けれども、当事はそんな気は全然ありませんでした。 
「頭の隅にでもその頃の事が引っかかってたんですかね」 
星の家の先代は残念ながら数年前に亡くなられましたが、店長さんは今、ラーメン屋の店長としてご活躍されています。

 

「一閑人」の豚骨は基本が塩ベース。醤油のイメージが強い豚骨ですが、家系のようなスープは目指すものと違う。塩でベースを作り、醤油にはまた一工程加えました。 
食材にはちょっとうるさい店長さん、今は味噌作りに挑戦中。うまくいけば、秋には自家製味噌の味噌ラーメンが食べられそうです。

 

 

外観もそうですが、内装も個性的。木目を基調に、重厚感あるレトロなインテリア。窓に掛けられたすだれから漏れる光も、ナチュラルで優しい。

外観もそうですが、内装も個性的。木目を基調に、重厚感あるレトロなインテリア。窓に掛けられたすだれから漏れる光も、ナチュラルで優しい。

ラーメン作りや終日過ごすお店の環境も含め、店長さんには日常がアートなのでしょう。 
色々な人と交流し、色々な方向に興味を持ちアンテナを立て、とにかく本人が楽しんで、それを周りにも発信していく。 
器やお店のインテリア、外観、お父様お手製の野菜も使って店長さんが作るラーメンと、楽しむポイントが多いお店です。

 

一閑人
場所 八王子市上壱分方233 ≪現地周辺地図
(JR八王子駅北口・京王線京王八王子駅前バス30分)
アクセス TEL:042-650-0348
営業時間 営業時間
11:30 ~ 20:30
(スープ終了次第終了)
定休日 休   日
年末年始

 

※この記事は平成18年5月に書かれたものです。