八王子ラーメン横丁 千人同心

醤油ラーメン六百円。  特注の麺に、仕様としては八王子系だけれど八王子系とは趣の違うスープ。味がよく染みて定評ある味付け玉子と、肩ロースで肉自体の味がおいしいチャーシュー、ゴマ油の効いた手裂きメンマ。そして、醤油ラーメンに良く合うと店長さんも太鼓判の、玉葱のみじん切り。どこをとってもこだわりの一品。

醤油ラーメン六百円。特注の麺に、仕様としては八王子系だけれど八王子系とは趣の違うスープ。味がよく染みて定評ある味付け玉子と、肩ロースで肉自体の味がおいしいチャーシュー、ゴマ油の効いた手裂きメンマ。そして、醤油ラーメンに良く合うと店長さんも太鼓判の、玉葱のみじん切り。どこをとってもこだわりの一品。

八王子のラーメン激戦区の一つ、野猿街道沿いにあるラーメン店。 
八王子・西八王子駅周辺は極度にラーメン店が多く、玉石混交といった感じだが、野猿街道沿いは八王子駅寄り「でんでん」をはじめ「分田上」「二郎 野猿街道店」「らーめん一(いち)」等々、平均点が高い気がする。そして、ここ。 

八王子の歴史に縁の深い「千人同心」という名前を冠したこのお店、店長さんのこだわりの深さを予感させる。

 

黄身に届くほど味の染みた半熟玉子は、サラリーマン時代の食品開発の経験を生かして開発された、他のどのお店とも違う逸品。 
チャーシューがまたおいしい。店長さんこだわりの肩ロースは、味付けというよりは素材そのものの旨味がしっかり出ている。 
メンマはごま油と胡椒で味付けしてあり、風味と歯ごたえがいい。 
そして、玉葱がやはりよく合う。 
スープに雑味がなくとにかくまろやかなのは、使用している水に秘密があるのだという。
「一つ一つの素材を生かすにはベースが大事」と店長さん。千人同心のラーメンのベースとは、不純物を一切取り除いた純水で作るスープ。 

衛生面については言うまでもなく、素材の味がストレートにスープに生かされ、すっきりした味に仕上がっている。

お昼時には、行列もできるお店。  京王堀之内駅から徒歩15分ほど、腹ごなしにはちょうどいい。

お昼時には、行列もできるお店。
京王堀之内駅から徒歩15分ほど、腹ごなしにはちょうどいい。

八王子千人同心

江戸幕府の職制の一つ。甲斐方面からの侵攻を防ぐため、武蔵国多摩郡八王子(現・八王子市)に、徳川家康により配置された。武田家遺臣を中心に近在の地侍・豪農などで組織された。
10組各100人、合計千人で構成、各組に組頭が置かれ、千人頭によって統治された。

 

つけめんに新商品
これからの季節よく出るのが、つけめん。今のところ、みそつゆとカレーつゆの2種類。こってりみそと、本格派のピリ辛カレー、どちらも店長さんお墨付きのおいしさ。
そして、現在試行錯誤中の醤油つゆ。こちらはさらしネギとわさびで、さっぱり和風。6月下旬頃からご提供できる予定です。
一口メモ
・麺 細麺
麺に関しては研究を重ね、つい先日新麺に変更したばかり。
・具 チャーシュー、メンマ、ノリ、
玉葱みじん切り (醤油ラーメン)
・スープ(+タレ) 豚骨、昆布、鰹節、房総イワシ、香味野菜、魚介類 他
スープに使用している水が、実は 「千人同心」の秘密兵器。
・系 列 1店だけの独立店。
無理やり分類すれば、八王子系。
・一人当りコスト 千円弱
スープに使用する水は、NASA開発の高性能浄水器を使用、不純物を一切含まない純水。チャーシューもこの水で下茹でし、浸透圧の違いから不純物が溶け出すの待って一旦水を捨て、新たにスープをとる。

 

 

お店自体はそれほどは大きくないのですが、空間を広めにとってあります。お話好きで会話の引出しをたくさん持っている店長さんと、穏やかで優しい奥さんによる親身なおもてなし。店内には常連さんも多く、居心地のいい空間です。

お店自体はそれほどは大きくないのですが、空間を広めにとってあります。お話好きで会話の引出しをたくさん持っている店長さんと、穏やかで優しい奥さんによる親身なおもてなし。店内には常連さんも多く、居心地のいい空間です。

基本の麺は刻み玉葱と醤油ダレ、八王子系に数えられる。しかし、分かる人には分かる。ここの醤油は、他の八王子系の麺とはちょっとちがう。 
今までも、著名なラーメン評論家が度々お店を訪れ、その度に首を傾げたそうだ。「このラーメンはどこに分類したらいいのだろう?」 
無理やりに分類しようとすれば、刻み玉葱と醤油スープから「八王子系」が一番無難、という事になる。

 

開店当初は八王子ラーメンにこだわり、醤油らーめん一本のみのメニューで提供し続けてきた。
それというのも、基本となる麺の完成度を十分高めるため。
昨年からは予定していた通りに、味噌や塩等も、醤油とは差別化された新メニューとして提供を開始している。

ご近所さんを中心に、お得意さんが多い。中には遠方からやってくる常連さんもいるという。店長さん御夫婦のお客さんをもてなす気持ちが伝わってきて、居心地のいいお店だからだろう。

取材を取り付けるのに二ヶ月掛かった。
店長さんはお優しいので断り切れず、といって、お受けするのもためらう様子。掲載後に一時的にお客さんが急増し、常連さんが不便になるのを心配されたのだ。一回きりのお客さんの中にはまれに、路上駐車でご近所に迷惑を掛ける方もいる。近隣の開発で駐車場が削られていき、今は二台分だけ。

千人同心の開店時間は、スープの味のブレの許容範囲ギリギリで決められている。
行列に並びたくないのなら、狙い目の時間帯は、お昼時を過ぎて夕飯にはまだ間のある午後二時以降。ややコクが出た頃。他では話してないんだけどなぁ、というお話も色々伺えたが「本当に大事な事は話してないんだけどね」。

千人同心の秘密は、ご自分でご確認ください。

 

千人同心
場所 八王子市堀之内2-29-3 ≪現地周辺地図≫(京王堀之内駅歩20分)
営業時間 平日11:30~15:00(土日祝 ~16:00)
定休日 毎週月曜日定休

 

※この記事は平成18年6月に書かれたものです。