たまの探訪記 高尾山

 

高尾山のサル園・薬草園。サル園では、飼育員さんが親切に説明してくれ、あなたも帰る頃にはすっかり猿通に。

高尾山のサル園・薬草園。サル園では、飼育員さんが親切に説明してくれ、あなたも帰る頃にはすっかり猿通に。

この連載が始まったのは、平成15年9月号、早いもので今回が第34号になります。 
連載の第一回目が、やはり高尾山でした。 
一ページだけでは奥深い高尾山の魅力全てを伝えきれないという事で、初回は高尾山の入口である高尾山口駅の周辺についてお伝えしました。

 

 

疲れたなぁ。陽だまりの中で一人(?)休憩中。  一見お気楽そうに見える猿の世界ですが、集団生活は何かと気を使うものです。

疲れたなぁ。陽だまりの中で一人(?)休憩中。
一見お気楽そうに見える猿の世界ですが、集団生活は何かと気を使うものです。

その後、二年半以上続いた連載の中で薬王院や高尾山頂など何度か高尾について掲載させていただきましたが、今回は、高尾山の「サル園」を中心にご紹介させていただこうと思います。 
高尾山の十一丁目茶屋とこちらのサル園は、三年ほど前に某ドラマのロケ地として使用され、ドラマの大ヒットとともに、一躍有名になりました。

赤ちゃんを抱っこするお母さん猿。向こうでかまって欲しそうにしてるのは、お姉さん。

赤ちゃんを抱っこするお母さん猿。向こうでかまって欲しそうにしてるのは、お姉さん。

現在、高尾山の猿山には、生まれて間もない二匹の赤ちゃんも含めて、三〇頭ほどの猿が生活しています。

現在のボスはネッシン。次期のボスと見られるのがブルーで、ネッシンが山の片側で見張りをしていると、ブルーは反対の側で見張りをしているそうです。 
猿の世界でも働き者は出世し、怠け者でなにもしない猿は偉くなれないのだそうです。人間に限らず、安全な生活を守ることは重要なことなのですね。

猿の恋の季節は秋から冬と決まっていて、春から夏にかけては出産のシーズン。
猿の冬毛は厚く、夏季には短い夏用のものに生え変わるのですが、その年に子供を産む母猿の毛は冬用の暖かい長毛のまま。赤ちゃんが捕まりやすいように、毛が生え変わらないのだそうです。つまり、暑い夏を、毛皮を着たまま過ごすのです。お母さんは大変です。

 

 

こちらはサル園隣接の薬草園。300種類以上の植物が栽培されています。それぞれに名称を書かれた札が建てられ、写真入の案内板もいくつか見られます。

こちらはサル園隣接の薬草園。300種類以上の植物が栽培されています。それぞれに名称を書かれた札が建てられ、写真入の案内板もいくつか見られます。

ドラマのような個性的な飼育員さんばかりではありませんが、お客さん一人一人に、とても親切に解説してくださいます。 
猿にも猿なりのルールや価値観がある事を知り、ちょっと猿が身近になります。 
「今日はサル園で猿を見た。かわいかった」それで終りでなく、ここを訪れることで猿たちの生活や生態に詳しくなり、ますます猿のことが好きになることでしょう。

 

 

 

高尾山口駅から徒歩3分、ケーブルカーとリフトの乗場「清滝駅」。サル園方面へは徒歩でも45分程でいけますが、楽ちんで景色も良く、お勧めです。

高尾山口駅から徒歩3分、ケーブルカーとリフトの乗場「清滝駅」。サル園方面へは徒歩でも45分程でいけますが、楽ちんで景色も良く、お勧めです。

サル園方面へは、ケーブルカーとエコーリフトが利用できます。もちろん、歩きでも大丈夫です。ケーブルカー清滝駅の右手の道を徒歩四十五分ほど。 
ベテランらしい登山者の方たちが通りすがりに「こんにちはー」と声を掛けて行き過ぎます。 
道中は坂道続き。やや肌寒い日だったのですが、サル園に着く頃にはすっかり汗だくになってしまいました。

 

 

展望台からの眺望。この景色をバックに一杯、が最高。

展望台からの眺望。この景色をバックに一杯、が最高。

自然豊かな高尾山ではお土産屋さんも元気で、各種漬物や紅葉饅頭などのお店が賑わっています。お昼には、名物のトロロ蕎麦や山菜料理がお勧め。 
また、目の錯覚を利用した不思議な絵が並ぶトリックアート美術館や、由緒ある氷川神社など、付近には色々な立ち寄りポイントが。高尾山薬王院や高尾山頂も訪問予定に盛り込むと、一日中高尾山を満喫できるでしょう。

 

六月からは展望台で、お待ちかねビアガーデンも解禁。蝉の声が近く、見晴らしも最高です。

六月からは展望台で、お待ちかねビアガーデンも解禁。蝉の声が近く、見晴らしも最高です。

毎年好評の高尾山ビアガーデンも、六月一日オープン予定。見晴らしのいい展望台に設けられたテーブルで、制限時間内食べ放題・飲み放題。 

 

 

ビアガーデン入口。ケーブルカー駅から徒歩1分の至近距離。サル園へは徒歩5分。

ビアガーデン入口。ケーブルカー駅から徒歩1分の至近距離。サル園へは徒歩5分。

鳥の声や蝉の声を近くに聞きながら、野外でのお食事を楽しむことができます。夜にはライトアップされます。 
夜は少し肌寒いかもしれません。

 

エコーリフト。風を肌に感じつつ、鳥の声の中を空中散歩できる。山上から山麓へは特に、風景を見渡しながら下って行くことができ、気持ちいい。

エコーリフト。風を肌に感じつつ、鳥の声の中を空中散歩できる。山上から山麓へは特に、風景を見渡しながら下って行くことができ、気持ちいい。

実は、エコーリフトに乗ったのは今回が初めて。順番の前のほうにいる小学生らしい子達の「つかまり棒ないんだって」「えー、怖いー」という会話が聞こえ、思わずつられて緊張してしまいました。

確かに、見晴らしがいい分、遊園地のちょっとしたアトラクションよりスリルある乗り心地。 
足が着かない心細さはありますが、風を肌に感じながら緑の中を揺られていくのは、気持ちいいです。

高尾山名物トロロそば。十一丁目茶屋でいただきました。お団子もおいしそう。

高尾山名物トロロそば。十一丁目茶屋でいただきました。お団子もおいしそう。

明治の森国定公園 髙 尾 山
明治100年を記念して、1967年12月、大阪の箕面公園と一緒に「明治の森国定公園」に指定された。両者をつなぐ11都府県約90市町村、長さ1697kmに及ぶ長距離自然歩道は「東海自然歩道」と名付けられている。

 

髙 尾 山(公式ホームページ
場所 東京都八王子市高尾町≪現地周辺地図
交通 電車でお越しの場合:JR中央線高尾駅または京王線高尾山口駅
お車でお越しの場合:八王子市営高尾山麓駐車場・京王高架下臨時駐車場●TEL 042-661-0308
●130台収容・観光バス利用可
●駐車料:大2000 普通1000/日
4月-10月 午前7時00分-午後7時00分
11月-3月 午前8時00分- 午後5時00分

 

※この記事は平成18年6月に書かれたものです。