多摩の駅 京王線 南平駅

南平駅。バスロータリーやタクシー乗場もない地下駅は、電車にも駅にも距離が近い。

南平駅。バスロータリーやタクシー乗場もない地下駅は、電車にも駅にも距離が近い。

通勤・通学の時間帯に京王線に乗車していると、この駅で乗降する高校生達に毎日出会う。都立南平高校の生徒達だ。 
南平駅周辺は、これといって目立つ特徴もない京王線沿線の一住宅地。小さな駅周辺にはバスロータリーやタクシー乗場といった駅と街路を隔てるクッションもなく、ショッピングエリアに直結してすぐそこに駅がある印象。

みはらし公園からの展望。

みはらし公園からの展望。

改札から南口方向へ進むと銀行やファーストフード、書店、ドラッグストア等が所狭しとひしめいています。そのまま一五〇mほど進むと北野街道。沿道には電飾が賑やかな魚屋さんや大きな園芸店、ビデオレンタル等が並び、派手さはないけれど興味深い町です。

 

日本野鳥の会 鳥と緑の国際センター。周囲の緑地で自然林復元作業実施中。九年目にして七十種以上の雑木林の植物が育ちつつあります。

日本野鳥の会 鳥と緑の国際センター。周囲の緑地で自然林復元作業実施中。九年目にして七十種以上の雑木林の植物が育ちつつあります。

日本野鳥の会
日本野鳥の会といえば、(現在は担当していませんが、)紅白歌合戦の得票数のカウントで知らない方はいないくらいに有名です。 
では他にどんな活動をしているのかというと、説明できる方は多くはないでしょう。 
鳥と緑の国際センター(通称WING)は、日本野鳥の会の自然保護の活動拠点です。多摩地域の豊かな自然を生かして調査研究を中心とした活動を行っています。

 

本館の研究資料室には、関連する資料・書籍一万冊以上を収蔵。

本館の研究資料室には、関連する資料・書籍一万冊以上を収蔵。

日本野鳥の会WING 鳥と緑の国際センター
財団法人日本野鳥の会の自然保護活動拠点として平成九年四月設立。日本周辺の野鳥保護の調査研究・政策提言・保護思想普及等を行っている。

本館
研究施設として平成九年完成。十一名の職員、スタッフが働く。
屋上緑化、雨水利用等、環境負荷と維持経費をなるべく小さくする手法を採用。鳥類学や自然保護に関する資料・書籍一万冊以上を収蔵する研究資料室は広く一般にも開放。

環境学習館は人材養成の場、ビジターセンターとホールの二室。

環境学習館は人材養成の場、ビジターセンターとホールの二室。

環境学習館
人材養成の場として平成十三年完成。建設時発生した残土は、屋上緑化や壁面の土壁に利用。

 

みはらし公園から眺めると、住宅地が碁盤の目のように整然と整備されているのがよく分かる。

みはらし公園から眺めると、住宅地が碁盤の目のように整然と整備されているのがよく分かる。

南平駅の歴史
現京王電鉄の前身、玉南電気鉄道㈱の運行する玉南線の駅の一つとして建設された事情は、これまでご紹介した駅と同様。南平駅は、他の駅に遅れること一年、大正十四年に誕生しました。 

駅周辺の豊かな自然を生かして、日本野鳥の会鳥と緑の国際センターの他にも、すぐ裏手には環境省水鳥救護研修センターが、ほぼ隣接するようにして多摩動物公園の施設があります。

日本野鳥の会が日野市から借り受けた六千六百㎡の敷地内では、ボランティアによる自然林復元活動も行われています。月に一度の活動の結果、開設時には裸地だった建物の周囲に、現在では若々しい林が育っています。 
周辺には、まだ新しくガーデニングでお庭をきれいに飾ったお宅も多く、色とりどりの花の間をびっくりするほど大きな蝶が飛ぶ姿も見られます。

南平丘陵公園。多摩丘陵の地形と樹林をそのまま利用した公園で、簡単な野外ステージもあります。

南平丘陵公園。多摩丘陵の地形と樹林をそのまま利用した公園で、簡単な野外ステージもあります。

南平駅周辺の二つの公園
鳥と緑の国際センター裏手にあるみはらし公園からは、日野市内が一望できます。
また、南平高校の隣には南平丘陵公園があります。起伏に富んだ広い敷地内には鳥の水飲み場やアスレチックなどもあり、身近に自然と触れ合うことができます。
駅名の由来
周辺の地名から。地名の由来は、周辺が浅川からみて南側の平らな土地にあったため。
ホームの端まで歩くと物音ひとつしない。「カンカンカン…」突然、遮断機の降りる音で我に帰る。

ホームの端まで歩くと物音ひとつしない。「カンカンカン…」突然、遮断機の降りる音で我に帰る。

南平駅近郊情報
鳥と緑の国際センター 1.0km
都立南平高等学校 0.7km
南平丘陵公園 0.6km
代ゼミ南平寮 1.4km
多摩動物公園 2.9km
南平駅の概要
・駅の形式
相対式ホーム
・ホーム数
二面二線
・一日平均乗降員数
一万一千人前後
・停車車両
通勤快速、快速、各駅停車

 

 

※この記事は平成18年10月に書かれたものです。