英語トリビア ”God bless you!”

“God bless you!”(神のご加護がありますように。)

英語圏の職場、オフィスの片隅でくしゃみをすると必ず”(God) Bless you (ガッド ・ブレス・ユー)”と声があがり、くしゃみをした人は”Thank you (サンキュー)”と言う光景が見られます。
直訳すれば「神のご加護があなたにありますように」となるこ のフレーズですが、この習慣がはじまったのは中世の時代と言われています。

1665年に起こったロンドン大疫病。 この年、この疫病による死者は約7万人とも言われています。

中世のヨーロッパを苦しめたこの疫病・ペストの症状は身体中にできる斑点とくしゃみでした。 そのような事情から、くしゃみをする人がいると、この人はもうペストにかかっていて助からないのだろう。せめて死後神の恵みがありますように。という意味を込めて、”God bless you./Thank you.”が英語圏の人たちに定着したと伝えられます。この事から人々は、くしゃみをすると魂が出て行ってしまい、悪霊(bad spirit)が入り込むという言い伝えを信じ、くしゃみを不吉の前兆と捉えま した。そこで、そうなるのを神様が止めてくれるように”God bless you!”(神のご加護がありますように。)と言って、身を守るためのまじないとしたのです。それが段々と、一種の挨拶と化し、今は無神論者でも平気で使える「お大事に」という意味合いへ変化していったのです。「風邪のくしゃみ」でなくても「花粉症のくしゃみ」でも使えますし、実際に宗教に関係なく、くしゃみをしたときの決まり文句として使われているので、英語圏の人にとって、くしゃみをしたときに「神の祝福あれ」と相手が言わないと、なにか間の抜けたものになるのです。

*なお「くしゃみ」は “Sneeze (スニーズ)”「ハクション」は “Ahchoo! (アチュー)”といいます。ちなみに英語圏では、くしゃみとうわさは関係がありません。

 

※この記事は平成18年8月に書かれたものです。