英語トリビア 年齢差と柔らかさに寄せて

年齢の差と柔らかさに寄せて

コーヒー、アルバイト、ボタン これらの言葉は、英語に由来すると思っていませんか。でも、コーヒーはオランダ語、アルバイトはドイツ語、ボタンはポルトガル語が日本語になったものです。カタカナ言葉の氾濫は日本語を危うくしている気もしています。さて、今回は “May(メイ) ”の使い方を取り上げます。

 

“May”は「5月」という意味、“may”は「~してもよい、~して差し支えない、~する手もある」等の意味があります。
“May and December Couple(名 アンド ディセンバー カップル)”という慣用句が有りますが、これは「大きく年の離れたカップル」という意味で、「暖かい5月」と「寒い12月」ほどの違いがあることから使われます。読者の方で該当する方がおられたら、うらやましい気もします。さて、電話の会話では「加藤さんをお願いします。」を“Can I speak to Mr. Katoh?(キャン アイ スピーク トー ミスター カトー)” と言うよりは、“May I speak to Mr. Katoh?(メイ アイ スピーク トー ミスター カトー)”と使うことで、同じ「加藤さんをお願いします。」が柔らかな表現になります。

少し蛇足ですが、“may”は、“should(シュッド)” よりも控え目な表現になり、例えば “You should do it.(ユー シュッド ドー イット)” は「必ずやりなさい。」となりますが、“You may do it.(ユー メイ ドー イット)” は「やった方がいいですよ。」というように柔らかくなります。  実は、この “may” には、この他に希望や可能性の意味合いがあります。ちょっと気の早いお話ですが、有名なクリスマスソングに往年の歌手、ビング・クロスビーが歌った「ホワイ トクリスマス」という曲の中に、次のフレーズがあります。

“May your days be merry and bright, and may all your Christmas’s be white.”
(メイ ユア デイズ ビー メリー アンド ブライト アンド メイ オール ユア クリスマスズ ビー ホワイト)

「あなたの日々が明るく楽しくありますように…、そしてクリスマスが白く美しくありますように…」とでも訳せます。
人の幸せを願う歌詞が“may”を使うことで、より暖かみを増しています。

 

※この記事は平成19年11月に書かれたものです。