マブダチ

私には、親友と呼べる友が二人います。
一人でも贅沢なところ、二人もいる。

一人は「クマちゃん」、腐れ縁と呼ぶにふさわしい。
クマと私は小学校三年の時から高校を卒業するまで、
出席簿順でも身長順でも、いつも隣り。
運動会の徒競走でも、いつも1位2位を取ったり取られたり。
小学生の時にショートカットだった髪を伸ばし始めたのも同じ頃。
あこがれたアイドルも同じ。
まるで姉妹のようにして大きくなりました。

もう一人は社会に出てから知り合った「アッコ」です。
家が近くという訳でもないのだが、
就職してから結婚、お産という
目まぐるしく変わる時期を共に過ごしてきました。
アッコは兄二人の3人兄妹で、
お父様もお母様も私をとても可愛がってくれました。
特にお母様の愛子さんは私を次男の嫁にと
……本気で考えていたようです。
残念(~~)なことに他の人と結婚しましたが、
実家のない私をいつも暖かく迎えてくれました。

何とも長い40年、50年という時間を経て二人を思う時、
私はこの二人無くしては今日を語ることができません。

困った時には必ず助けられて来ました。
迷った時にはそっと背中を押してくれました。

いつも迷惑ばかりかけてきましたが、
これからは私が二人に恩返しをしたいと思います。

米軍事業部 係長 Y. M.