早々と旅の目的を芸術的な旅から感傷に浸る旅に切り替え…
いざ、長野に向かいけ出発。
長野駅行きの直通バスが有ることを聞き、
白馬のバスターミナルより乗り込みました。
長野駅までは約一時間ちょっとの行程です。
車窓から景色を眺めていると一時間ちょっとという時間もあっという間でした。
長野駅に着きバスを降りた時、
とってもお腹が空いている事に気づき周囲を散策すると、
何ともいい感じの幕が目に飛び込んできました…
『そば処』
そば好きの私は迷わず突撃… やまかけそばを頂きました。
山田温泉へは、長野駅より長野電鉄に乗り須坂まで行き、
そこから先は山田温泉行のバスに乗り終点の山田温泉を目指します。
長野電鉄の特急を利用しましたが、
何と数年前に廃車となった小田急線のロマンスカーの車輌だったのです!!!
ノスタルジックな旅のプロローグです…
須坂で電車を降りバスに乗り換えしばし車窓を眺めていると…
三十数年前に毎朝練習場に通うバスの中での自分になっていました。
「今日も辛い練習か」
「早く宿に帰って、お風呂とご飯」
それだけを考えていた事を今でもはっきり覚えています。
そんな事を考えているうちにバスは終点、山田温泉に到着。
見覚えのある公共温泉『大湯』が目の前に…
懐かしさにひかれ思わず走りよっていました。
あの時は、時間に余裕が無く入る事が出来なかった『大湯』ですが
今回は違います。
早速、中に入ると地元の方が数人入っていました。
遠慮がちに湯船に入ると隣にいたおじさんが
「こっちの湯船は熱すぎるから隣の方が入りやすいよ。」
と優しく声をかけてくれました。
確かに足を入れただけでその熱さを十分感じていた私は、
素直に隣の湯船に移りしばし温泉を堪能し、地元のおじさんとの
ほんの短い時間でしたが、心温まる交流が持てた事に感激でした。
『大湯』を出て汗をかいた身体は、
いつものようにB・E・E・Rを欲していたため、一缶購入…
『大湯』前の足湯に浸かりながら頂きました。
温泉街に当時宿泊していた『山田館』を見つけましたが、
その当時の面影は無く、綺麗な温泉宿としてリニューアルされていました。
木造のとっても雰囲気のあるたたずまいで、
二階のお部屋の窓から温泉街を眺めていたのを覚えています。
その建物を思い描いていたので、少し寂しい思いがありましたが、
これが三十数年という時間の経過だと思いました。
短い旅ではありましたが、
いろいろな人と交流が持て、忘れ掛けてた思い出のワンシーンを振り返り
新たな気持ちにさせてくれた今回の旅…
皆様が忙しい中お休みを頂いた事、
休みの間代わりに工事の立ち会いをしてくれたパートナーに
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
白馬では、先日の大地震で多大な被害があったと聞きます。
訪れた時にはいつも癒してくれる素晴らしい風景…
一時も早く復興される事を心よりお祈り申し上げます。
米軍事業部 課長 宇田川 政幸