沖縄は1月中旬より各地で桜まつりが開催されます。
年末から年始にかけての沖縄県内はまだまだ暖かい日が続くこともありますが、
近年は寒い日が多く感じられます。
しかし、ここ数日は気温も25度ぐらいまであり、
地元の方でさえ暑いと感じる日が続きました。
カーサムーチーは旧暦の12月8日に縁起物として食べる甘いお餅です。
健康や長生きを願って頂きます。
カーサとは方言で「葉っぱ」で、ムーチーは「お餅」のことです。
ムーチーを月桃(サンニン)の葉で包んで蒸して作りますので、
そのままの名称になっているようです。他にも鬼餅(ウニムーチー)ともいい、
厄払いとして頂くとも言われているそうです。
この「鬼餅」の名前の由来は沖縄の民話から来ているそうで、
沖縄で有名な民話の一つです。
ちょうどこの時期はムーチービーサと言って、県内では一番の寒さになる日です。
この時期にサンニンの香りに包まれた黒いお餅の匂いで、
寒い冬のイメージを思い浮かべる沖縄の人は多いかと思います。
今年は1月27日がムーチーの日でした。
県内のスーパーではムーチーの日に合わせて、
サンニンの葉や黒糖や餅粉などが売られ、
各家庭でそれぞれのムーチーを作り、先祖の仏壇へ備えて家族で食べます。
私の実家も今年も相当な数のムーチーを作っていました。
沖縄の風習はとても独特で、数百年もこうして伝統を受け継いでいる風習に感謝して、
私もカーサムーチーを今年も頂きました。
米軍事業部 沖縄営業所 所長 神谷 卓哉