殺人の時効が廃止されたというニュースを新聞で読みました。
大和田のスーパーで女性店長と二人のアルバイト高校生が
銃で殺されてから
あと三ヶ月で時効という日でした。
あの事件があった頃、
私が勤めていたホームセンターでも人員を削減し、
ぎりぎりの人数でシフトを組んでいました。
夜間5時から閉店の8時までは
私とアルバイトの高校生二人という毎日でした。
売上とつり銭をあわせると
かなりの額の現金が毎日金庫の中で眠ることになります。
その割りに店舗の構造は脆弱で
セコムの駆けつける7分の間に、壁を破って
大型の金庫を盗まれた事もあり、セキュリティの面では弱い店舗でした。
事件のあとは、警察が何度も来店しては
人員を厚くするよう・防犯の設備を付けるよう・
現状を責めるように注意していきますが
本部への要望が通るはずもなく、
アルバイトも 親が心配するので・・と辞める子が次々と出てきました。
残ってくれたバイトの子と
「あなた達の命は絶対守るから!」
「店長 子供がいるんだから死なないでください!」
なんてカラ元気で しばらくは悲壮感漂う毎日でした。
あれから15年犯人が時効を待っていたとすれば
時効廃止のニュースは驚愕でしょう。
突然家族を亡くした人達からすれば 悲しさに時効は無いのだから
いつか犯人に罪を償わせる日が来ると思うことが
少しでも力になるでしょう。
凶悪な事件を起こした者が 安心できる日が来てはいけない。
と思うのです。
新聞の記事から 15年も前の情景が帰ってきました。
夜間に 見回りに来てくれたエリアマネージャーや
毎日立ち寄ってくれた警察官の方
その頃は じゃまだなぁなんて思ってごめんなさい。
不動産事業本部 課長 田中 一美