私は高校から大学まで留学をしていました。
中学生の夏にホームステイで初めて海外へ3週間ほど行きましたが、
英語がうまく話せないことがとてももどかしくて、
いつか英語をちゃんと話せるようにと沖縄に戻ってからは英会話の
塾にも通いました。
高校生になってからはやはり海外に憧れる想いが強く、親に海外留学を
悲願し、高校2年生からカナダへ一年間の留学が始まりました。
時代は留学ブームでしたが、私の地元の沖縄ではまだ高校生の
留学派遣する会社は殆ど無く、東京にある留学専門の会社へ依願書を
提出し、セミナーなどを経験して海外へ出ました。
私自身、まったく不安もなく、海外生活を楽しみにしていましたが、
私のホストファミリーの初対面で話しをしたとたん、自分の英語が
殆ど出来ていないことに気付きました。
また学校でもまったく理解できずに、留学がスタートして数日後には
部屋で猛勉強する日々が始まりました。学校から帰ってから毎日8時間は
部屋で宿題や単語などを勉強していました。
3ヶ月たった時期に突然と言って良いほど勉強した成果が現れ、
話すことが理解するようになっていました。また学校からの宿題の内容も
理解してきて少しずつ自信が持てるようになりました。
それでも英語レベルはまだまだ低く、かろうじて高校2年の単位を
全て取得して終わることが出来ました。
そんな留学一年間はあっという間に終わりました。
もちろん、学校の友達もたくさん作れましたし、ホストファミリーとも
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
日本へ戻って、東京の留学派遣会社で集まりがあり、
留学した仲間たちのいろいろな経験話しを聞ききました。
それから30年経ち、その留学派遣会社から先日、地元沖縄での
交流会の案内が届きましたが、留学がもう随分のことで
少し恥ずかしかったのですが、参加させて頂きました。
東京からスタッフの方々がお手伝いに来ておられ、話しをすると
留学経験の先輩方で、また留学先が私と同じ高校だったことなど、
30年後に当時の話しが出来ることに歓喜してばかりでした。
留学派遣会社の関係者とも出会うことが出来、感謝の気持ちが
いっぱいになりました。そしてこの貴重な経験をさせて頂いたのは
両親のおかげです。現在英語を使った業務に携わっていることも、
両親が私を海外へ送り出させて頂いたことで、
今の自分がいると思います。
先日の交流会で私は親へ感謝する気持ちを再認識させて頂きました!
ありがとうございます!
米軍・海外事業部 沖縄嘉手納営業所 所長 神谷卓哉