今回は父方の祖母について書かせて頂こうと思います。
とは言っても、私の記憶には全く何も無い父の母です。
祖母については全て母からの伝聞です。
慣れない米国での暮らしで、
母が一番頼りにしたのが祖母だったそうです。
父の好きな料理はもちろんのこと、
イースターにはゆで卵を染めて模様を描いたり、
ハロウィンにはカボチャのパイ、感謝祭には七面鳥の丸焼き、
クリスマスにはジンジャークッキーなど、各行事での家庭料理や、
アメリカの習慣等色々な事を教えてくれたそうです。
何よりも母が一番良く言っていたのが、
「30歳過ぎてから一生懸命勉強して
看護婦さんの免許を取ったのよ。凄いでしょう!
おばあちゃんの口癖はね、”Everyone is some thing special.”、
『どんな人も、一人一人が特別な人。』とっても素敵な言葉でしょ。」
そう言っては良くおばあちゃん自慢をしていました。
「人を生まれとか、学歴とか職業等で決めつけてしまうのは、
とっても愚かなこと。一人一人が誰かの特別な人。」
誰もが分かっているつもりでも、
どこかで人を区別しているかも知れない。
おばあちゃん自慢をする母を思い出すたび、
私も周りの方々への感謝の気持ちと、
その一人一人が誰かの <大切な、特別な人> であることを思い、
尊厳を持って接していかれたらと思います。
米軍事業部 係長 Y. M.