8年前の11月25日に父は亡くなりました。
当時、私は父と2人でサッシの販売、
取付けなどの仕事をしていて父が社長で私は現場担当でした。
あの日、父がギックリ腰になったので明日は仕事に行けないから、
打ち合わせをしたいので家に来て欲しいと電話がありました。
骨折しても仕事に行く父なのに休むなんて、
よっぽどギックリ腰がキツイんだろうなぁ
なんて思いながら私が実家に着くと父は倒れていました。
元々、心筋梗塞で心臓に持病があったので、
何度か倒れた事があってその時と同じように体温が下がって
脈が弱くなっていたので119番に電話をして持病の事や状態を伝えて、
救急車の到着を待ちました。
すぐに救急車が到着して掛かりつけの家の隣の総合病院に搬送されたので
少し安心していましたが、緊急処置室に入って間もなく
先生達が慌ただしく出たり入ったりしていたので不安になったのを覚えています。
1時間程した時に先生が出てきたので、説明を聞くと大動脈瘤の破裂で手遅れだと…
後で調べてみたら腰の痛みは瘤からの微出血で起るものらしく、
知識があれば病院に行くように勧める事が出来たのを後悔しました。
父の葬儀を終えて現在進行中の仕事、
契約が決まってこれから動き出す仕事、
打ち合わせ中の仕事などが私の背中にのしかかってきました。
私は現場の事しか分からなかったものの現場で仕事をしながら
会計士さん協力業者さんや職人さんに協力してもらい処理していきました。
半年が経ち全ての仕事を終え、支払いを済まし
会社の状態や今後の見通しなどを弁護士さん
会計士さんと相談し廃業する事にしました。
父が亡くなるまで現場を収める事しか考えていませんでしたが、
早い段階で営業、経理、事務的な仕事などを少しづつでも
引き継いでいけば良かったと後悔して、
廃業した後はEXCELもろくに使えなかったので、
パソコンの教室に通い簿記の勉強をして
図面を書けるようにCADの勉強もしました。
そして、サッシの施工管理の仕事に就きました。
仕事をしながらよく思ったのが、今の自分があの時居たら
父の仕事も楽になって喜んでもらえただろうなぁ…と。
父には甘えてばかりで、何も返せなかった後悔しか残りませんでした。
その時から、今何をするべきか?自分は何が出来る?
何が出来ない? 何を勉強しなければいけない?など、
後に後悔しないように今を生きる事を心掛けるようになりました。
父は人柄が良く誰からも好かれる人だったので、それも見習う事にしています。
出来ているかな?これで良いかな?と父によく尋ねます。
そして今年も父に幸せに暮らしていますよと報告出来る事に感謝です。
建物総合事業本部 大阪支店 Y. S.