先日地元の浦添平和学習グループの研修を受けてきました。
わずか3時間の平和研修でしたが、
10月の沖縄はまだ夏日で汗だくの中、徒歩での研修でした。
場所は映画「ハクソーリッジ」の舞台があった浦添城址公園で、
沖縄戦では多くの兵士や民間人が命を落とした悲惨な場所でもあります。
沖縄中部北谷に上陸した米軍は日本軍本部があった首里城に向かうため、
北谷から宜野湾、そして浦添に移動してきましたが、
浦添城の小高い丘で日本軍が待ち構え、
絶壁を米軍が登ってきて日本軍と戦ったということです。
公園内には多くの防空壕が造られ、
現在でも未確認の防空壕がいくつもあるそうで、
いかに日本軍が重要な場所として構えていたことを認識できます。
現在、浦添城址は広い公園として整備されており、
浦添城の主の大きなお墓「浦添ようどれ」も復元され、
観光地としても人気のあるスポットになっています。
その城址公園内に例のハクソーリッジ、石畳道、
いくつもある御嶽など見所がたくさんあります。
また首里城は浦添城をモデルに造られたというので、
浦添周辺が当時相当繁栄していたことが想像できるほど広大な城址公園です。
平和研修の半分は浦添城の歴史を学びながら各スポットに行くのですが、
その途中にいくつもの沖縄戦のスポットもあり、
浦添城址に行くのは初めてでしたが、
身近に貴重な体験ができる場所があることにとても感動しました。
現在浦添城址公園の横をモノレールが通る工事も始まっており、
より浦添城址公園に立ち寄れるスポットとして多くの方が訪れると思います。
こうした平和研修は度々行われるということなので、
是非機会があれば参加して身近な歴史にもっと触れようと思います。
研修に参加ができて大変感謝しています!
(ハクソーリッジ写真:鋭く切り立った地形のため、沖縄戦のさいに米軍から「ハクソーリッジ」と名付けられました。)
(前田高地慰霊之碑写真:1945年4月1日、米軍は沖縄に上陸し、前田高地に4月25日に攻撃を開始します。始まったばかりの沖縄戦で米軍と日本軍との戦闘で多くの死傷者が出ました。)
(浦添ようどれ写真:13世紀後半の王のお墓でした。沖縄戦で破壊されましたが10年前に復元されました。)
(浦添城址公園:城址公園は周辺散策で1日かかるほどの広大な敷地です。)
嘉手納営業所 神谷卓哉