先日、友人から「今、明石の天文科学館で【人類の挑戦~宇宙開発とアポロ展】やっているよ、本物の月の石が展示されている、もし興味があれば行ってみれば」と連絡がありました。
「月の石」
昭和三十年代生まれの私にとって、特別な意味を持つ言葉です。
一度だけ連れて行ってもらった大阪万博の目玉展示、アメリカ館の長蛇の列に恐れをなした両親が入るのをあきらめ、見ることの出来なかった「月の石」
とても見たかった「月の石」
明石なら自宅から電車で一時間ほどです。カレンダーを調べると、展示期間中に一日だけ休みがあります。
行きました、見ました。
黒い石と白い石が一つずつ、どちらも高さ十センチ幅五センチってところでしょうか。
それぞれアポロ15号と16号が持ち帰ったものだと説明がありました。
どう見てもそこらの工事現場から拾ってきたがれきにしか見えないですね(笑)
でもこれが三十八万キロの彼方からやってきた、人類の英知の結晶だと思うと感慨深いものがあります。
何より半世紀前から見たかった物を見ることが出来ました。
子供の頃の思い出に一つけりを付けたような気がします。
明石駅から天文科学館へは歩いて十五分ほど。良く晴れて、明石海峡を渡る潮風が冷たいけど歩いて上気した頬に気持ちいい。
帰りに駅前商店街で名物の明石焼きを食べ、お腹も心も満足して帰路についた休日。
自宅の前で南東の空を見ると夕暮れに上弦の月がかかっていました。
この展示を教えてくれた友人に感謝。そしてエイトの福利厚生ベネフィットで天文科学館の入場料が二割引きになりました、ありがとうございました。
建物総合管理事業部 公下 修一