黒斑山は長野県にある2404mの山で、活火山である浅間山を囲む外輪山の一つだ。
スノーシューを楽しむつもりで来たのだが、積雪が少なかったため、本日はアイゼンとピッケルで登山を開始した。
登山開始時、登山口での気温は氷点下13℃だったが、この日は運よく晴天で無風だったため、気持ちの良いスノーハイクとなった。
時として雪山は寒さが厳しく、強風でダイヤモンドダストが舞って視界を遮り、厳しい山行になることもある。雪山用の登山靴や装着したアイゼンの重さ、雪の重みで足に多大な負荷がかかり、急斜面はかなり辛い。
しかし、霧氷で真っ白くなった木々はとても美しく、静まり返った白銀の世界は感動する場面が多くある。時折動物の足跡を見つけることもあり、スノーハイクの楽しさは尽きない。
ガシガシと雪の斜面を1時間ちょっと登っていくと、まるでガトーショコラのような山が現れる。これが活火山の浅間山だ。
浅間山は現在、噴火警戒レベル2になっており、火口周辺が規制されているため、何十年もの間登山が禁止されている。近づくことができない山だが、粉雪をかぶったこの姿はとても美しい。
この日も浅間山から真っ白い噴煙が上がっていた。
浅間山を眺めながら、急斜面を登っていくと、いよいよ目的の黒斑山の頂上になる。
ほとんど風がなく天候に恵まれた日だったが、頂上で少しの間休んでいると途端に体が冷えだしたので、早々に引き上げることにした。
それにしても今日は、最高のスノーハイク日和だった。今日も無事に下山できたこと、美しい景色を見せてくれた山に感謝。
管理本部 田倉 一美