我が家には【はな】という犬がいます。
6月で10歳になりますが、
ネットの里犬募集で顔も見ずに貰ってきたときから
【私の娘】として大学をサボりつつ、全力で育犬してきました。
自慢になりますが、
お手・伏せ・待て・伸び上がってハイタッチもできます。
リードを放して河川敷で遊ばせますが、
姿が見えないほど離れていても、呼ぶと戻ってきます。
家族の一員なので、当然お勤めもしています。
朝は一番最後まで姿の見える窓でお見送りをし、
夜は玄関へお出迎え。
もちろんポスティングのおじさんには吠えまくります。
確実に『犬バカ』な私は、この10年欠かさずに
「かわいい」「かしこい」「いい子」
といった言葉を姿を見るたびにかけていて、
1日どころか1時間に何回言ったかも分からないほどです。
先日、いつものように「かわいい」と声をかけていた私に
「そんなに言わなくても分かってるワンッ!」
と母が言ってきました。
私がとっさに答えたのは
「声に出して言っていたら、もっとかわいくなる気がして…」
という言葉でした。
ごく普通のやり取りでしたが、
この瞬間にはじめて「かわいい」と声をかけている理由について考え、
『言葉』の持つ力を実感として感じることができました。
よく「声に出すことが大切」といわれますが、
言葉には気持ちを相手に伝えるだけでなく、
願いを強くする作用や、
それを実現させる大きな推進力を備えていると思います。
せっかく【言葉】の力に気がついたので、
良い言葉を使い、相手を思いやる言葉をかけ、
美しい言葉を実現できるように行動することで、
【良いスパイラル】を生み出せたらいいと思います。
建物総合事業本部 山田真紀