太陽の塔に行って

今年3月から内部の一般公開を開始した太陽の塔。
当初は申し込みが殺到したようですが、ようやく予約できたので、先日、妻と出かけました。
こんなに間近で見るのは何十年ぶりでしょうか。
高度経済成長の象徴のひとつ、日本万国博覧会が開催されたのが1970年。
近くの千里ニュータウンに住んでいたので小さい頃に何度が連れていってもらいました。

その時の記憶はほとんどないのですが、
閉幕後も記念公園や隣接する遊園地に度々訪れ、
万博のシンボルとしていつも見守るように
静かにそびえ立っていたのが印象に残っていました。

皆さんはご存じでしたか?塔には3つの顔があるのを。
最上部の黄金の顔、胴体の太陽の顔、背面の黒い太陽と、
それぞれ、未来、現在、過去を表しているのだそうです。

そして、当時は知る由もありませんでしたが、今では埋められた地下空間に
地底の太陽という第4の顔もあったそうです。
現在は行方不明となっているのですが、
復元されたものが入口から少し歩いたところに展示されています。
いよいよ塔の内部を登ります。
改修後は階段となりましたが、当時はエスカレーターがあって
父親に抱っこされて上がったことだけは覚えています。
内部は生命の樹という展示空間になっていたのですが、
それが上に向かって伸びています。
この樹は生命の進化の過程を表しているそうですが、経年劣化が激しく、
復元されたものもあれば、撤去されたものもあり、
現存している展示物はごく一部だそうです。
当時と印象が異なる気がするのは照明が現代化されたことにもあるようですが、
赤い壁や生物の模型が何とも不可思議で幼少の記憶が蘇ったようです。
この太陽の塔、胴から上の部分が巨大な骨組みでできた大屋根を突き破り、
そのトラス構造の重厚さと相まって何とも形容し難い威容を放っていました。
黄金の顔から大屋根の部分までが毎日のように登っていた
小学校の裏山から覗いて見えたので太陽の塔には憧れにも似た
特別な思い入れがあり、その姿がずっと脳裏に焼き付いていたのです。
もう40年近くも前になりますが、その大屋根も撤去されてしまい、
どこか寂しそうに佇んで見えるのが少し残念ではあります。
広場には大屋根の名残が保存されていました。
ほんの一部ですがこれだけでもかなりの大きさです。
どうも古き良き昭和を懐かしむような世代になってしまったようで、
子供ながらに当時はまだ希望というものが感じられたような気がします。

現代は技術進歩で何もかもが便利になった反面、

その分弊害も生じて昔と比べると随分と無機質な時代になったものだと思いますが、
時代や環境のせいにすることなく後悔のない人生を送れるようにしたいと考えるようになった昨今です。
話は変わりますが、大変ありがたいことにおかげさまで
先月より正社員として仕事をさせていただいております。
そこで帰り道にちょっとしたお祝いということで
ナポリピッツァをいただけるというイタリアンのお店でお食事を。
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手打ちの生パスタは無添加だそうです。タリアテッレをボロネーゼでいただきました。
月に3~4回は手づくりのソースでパスタを作るのですが、生パスタはいいものがなかなか入手できません。
乾麺とはやはり歯ごたえが違います。

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そして定番のマルゲリータには水牛モッツァレラ。
これは家庭のオーブンでは到底無理。石窯焼きのピッツァはお店でないと味わえないですね。

やはり何と言っても好きなお酒で美味しいものを味わうのが至福のひと時です。
働いているからこその歓びでしょうか、大袈裟かもしれませんが、生きているという実感があります。
体調を崩して仕事ができない時期もありましたので
今はこうして元気で働けることにただただ本当に感謝しかありません。

建物総合事業本部 業務部 K.H