今回は事業用としては日本初の水力発電所である
京都の蹴上発電所へ妻と訪れました。
関西電力のCMでレトロな外観に惹かれて一度訪ねてみようと思い立ち
その時に調べてみたら見学は受け付けていなかったのですが、
おそらくCMの影響で要望が増えたのでしょう、
一年後ぐらいに確認すると見学の受付を開始しているのがわかり、申し込んでみました。
発電所の見学は今回が初めてです。
勉強すればするほど難しくなるのですが、
電気工事士の端くれとして電気にも興味を持つようになりました。
琵琶湖の水を京都に引く琵琶湖疎水を利用した水路式の水力発電所で
明治24年に運転が始まり、いまもなお現役で送電しているそうです。
実は現在の発電所は第3期のものでごく普通の建物でした。
第1期の建物は現存しないそうですが、
CMで見た煉瓦造りのレトロな建物は第2期のものだったのです。
CMではこのレトロな発電所が
いかにも現役で稼動しているような印象でしたが
建物が保存されているだけと知って残念・・・。
でも琵琶湖疎水が引かれたのは
東京遷都後に衰退していた京都の復興事業のひとつであったことや
発電所はアメリカの水力利用を参考にして
後で計画に加えられたものであったことなどがわかり
歴史としてもなかなか面白いお話を聞かせていただきました。
規模としてはかなり小さいようで
冬季はメンテナンスで運転を停止するそうですが、
一般家庭1,000軒分ぐらいの発電量なので
その分は他の発電所で十分賄えるということです。
日頃当たり前のように使用している電気ですが、
やはり停電になればそのありがたさが身に沁みます。
今回は改めて電気に感謝です。
建物総合事業本部 業務部 K. H.