鈴虫(その壱)

先月初旬に鈴虫の卵をホームセンターで買った。

実は、いままでは毎年飼っていた鈴虫くんたちが、
秋に卵を産み、翌年の初夏に孵(かえ)っていたのだが、
4年前に自宅マンションの大規模修繕で、
壁を薬品で洗浄したらしく、
その影響で卵が全滅してしまったのだ。(T_ T)

全盛期のころは600匹くらいいた。
孵化用の容器から育って大きくなった幼虫を、
大きい容器に移すときに数えたが、途中で嫌になった(笑)。
この約600匹の半分が鳴く(♂しか鳴かないのです。)と、
近所迷惑なくらいの大輪唱がはじまるのだ。
(心を癒してくれる初秋の音色を超えていたかも?)
たぶんマンションの最上階まで聞こえていたと思う。
しかしここ数年は静かになってしまったのである。

全滅後も卵を買っては孵化を試みたが、
一度も孵らなかった。
たぶん土に薬品成分が残っていたのだろう。

今年は土を新しくして期待を込めて卵をまいた。
いつもなら5月下旬に孵化するのだが、
ぜんぜん孵らない! またダメか!!と思っていたら、
無事6月1週目に孵化を確認できた。
長雨と冷温のせいで遅れていたようだ。
まずは一安心。ホッ(^.^)

最初は体長2㎜くらいの白い物体が数匹いたが、
日が経つにつれて体も黒くなり、数も日増しに増えている。
だいたい販売している「鈴虫の卵」と書かれている小さな容器に、
どれくらいの数の卵が入っているかも書いてないので、
何匹孵っているのか良く分からないのだが、4~50匹はいそうだ。
なにせ孵化直後は土の粒より小さい体に、
同じくらいの長さのヒゲ(触覚)がついているんです。
このヒゲが、息を吹きかけると動くので存在が分かるのだ。

この心を癒してくれる鈴虫くんたちの成長記は続きにて!

建物総合事業本部 副本部長 花村 忠昭

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