ちょうど1年ほど前に私の前職の職場は競合他社へと合併され、
その時の社員は基本的にバラバラの進路をとることになりました。
志願して合併先の会社へ移行した人もいれば、
フリーター、結婚して主婦になった人、今も就職活動中など、
年齢もさまざまだったので、
現在の環境は本当にその人それぞれです。
それでも、この1年で季節ごとに
3回の近況報告会を開いてきましたが、
いつも20名ほどの人が参加してくれました。
はじめは私の所属していた部署限定での催しでしたが、
声を掛け合い、他の部署だった人も参加するようになり、
会社がなくなってからのほうが
お互いの意思疎通も仲間意識も強くなった気がします。
正直、お客様と直接接する私たちに
クレームが来たときにだけ顔を合わせる嫌な人たちや、
何度も迷惑を掛けてくれた
(私も多大な迷惑を掛けてはいましたが…)
困った人たちも、いまでは【仲間】だと心から思えます。
本当に仕事を離れた分だけ、
その人の良い面や人間としての面白さが感じられるようになり、
最後まで良いサービスの提供を一緒に考えたり、
問い合わせやクレームの嵐を一緒に乗り切ったり、
次々投入される新しいシステムに互いに協力しながら立ち向かって、
会社の最後の日まで頑張ってきたのだという思いを
今でも強く覚えているからでしょうか。
今度4回目の近況報告会を開きます。
1年では懐かしむほどではありませんが、
会を開くたびに就職の報告を聞いたり、
好きな旅行を満喫している話を聞いたりすると
「みんな元気にやっているんだな…」と思い、ほっとします。
うまくいかない愚痴をこぼしたり、
お互いのちょっとした日常を話したり、
結局はただの飲み会になりますが、
辛いときに「みんながいる」と
顔が思い出せるような仲間になっていきたいと
(勝手に)思い、5回目、6回目と続けていきたいと思います。
建物総合事業本部 山田真紀