先日、弊社の取引先である(有)三和興業さんから
東京のお台場にある『臨海リサイクルパワー』という、
ゴミ(産業廃棄物)のリサイクル施設
見学会のお誘いを頂いた。
http://www.tgn.or.jp/tokyorp/
昨今、一般家庭などでは分別が進み、
紙やペットボトルその他色々な物がリサイクルに回っているが、
産業廃棄物は何でも一緒の状態でパッカー車(ゴミ回収の車)が
『グォ~オオ・バキバキ・フゴ~』って回収して行く。
日頃、お掃除の仕事をしていても、
皆ゴミを袋に入れて置場に出してしまえば、
後は関係ない!?って感じでいると思う。
でも、ちょっとだけ
「このゴミってどうなるんだろう?」
と疑問があったので、
今回の見学会へは是非参加したかったのである。
まず産業系のゴミって一般的には回収業者がパッカー車で回収する。
これにはいろんな物が混載されているので、
中間処分場に降ろされ分別されるのだ。
この分別作業は、ほとんどが人の手によって行われ、
金属やリサイクルが可能な物と、
最終処分しか出来ない物に分けられる。
最終処分のゴミはチョット前までは埋め立てが常識だったのだが、
埋め立て地の確保も難しく、
最近では有害物質の排出を抑えた
燃やす施設が多くなっているそうだ。
(今でも埋め立てをしている市区町村はあるそうです。)
今回見学した施設は、東京電力グループの会社で、
最終処分ゴミと感染性医療廃棄物を燃やし、
発生した熱で蒸気タービンを回して発電する。
燃焼時に出る環境系規制物質も条例値を遥かに下回る値に設定して、
自主的に守っているのだ。(CO2や環境保護の最先端である。)
出来た電気は施設で使用して、
余った電気を東京電力に売るのである。
発電(焼却)も24時間体制で行っている。
ただし、このゴミを安定して燃やすのが難しいらしい。
ゴミもいろんな物があり、
燃え安く温度が上がる物とそうでない物があり、
昼間は人の手(クレーン操作)によって巨大なゴミ貯蔵庫内で、
なるべく均等になるように混ぜて積み置きし、炉に投入もする。
夜は全自動のゴミ投入に切り替えるのである。
この作業を見ると、まるで巨大なUFOキャッチャーだ。
見学者からオペレーターに
『UFOキャッチャー、上手でしょ!?』
と質問がでた。
『毎回聞かれますよ!でも、
このクレーンみたいにパワーがないからダメですね。』
という答えだった(笑)。
下の写真のクレーンの大きさは
巾8mもあるのだ(スゴイ)。f ^_^;
もう1枚写真ではクレーンが小さく見えるが、
貯蔵庫が大きいのである!!
この施設の受け入れキャパは
東京都内から出る産業廃棄物全体の80%くらい可能と言っていた。
すごい量だ。
私たちが普段なにげなく廃棄しているゴミが、
この様な過程でリサイクルされているのを知り、
少し安心した。(^.^)
近代施設に感謝!
建物総合事業本部 副本部長 花村 忠昭