私は幼少時代、大変病弱な子供でした。
自分では覚えておりませんが、母親の話によると
1週間に一度ペースで発熱、吐き気に悩まされ、
元気こそありますが体調が悪い日の方が多かったとかw
その時住んでいた家の近所に通称かっぱ公園と呼ばれる、
大きな池のある公園がありました。
私は両親の友達に生物図鑑をもらい、毎日見ているウチに、
その公園の池に野外採取に出かけるようになりました。
かっぱ公園にはザリガニをはじめとする
水辺で見られる最もポピュラーな生き物が生息しており、
捕まえては持って帰って来て、玄関の水槽に放り込んで
1時間も2時間もじーっと観察していました。
祖父もこのような事が大好きで、
4歳に満たない私を連れて多摩川周辺で、
川で泳ぐ方法・釣りの仕方・野外の危険性・
昔の河川に生息していた生き物・生き物の名前・習性・危険性・
魅力・思い出等、様々な知識を授けてくれました。
4、5歳になるころには自転車で2、3kmはなれた多摩川に
野外採取やスイミング(笑)に友達と出かけるようになり、
「また子供だけで多摩川行ったの!?」
と、よく祖母にどやされましたw
しかし、毎日のフィールドワークは私の体を徐々に丈夫にし、
この頃から風邪をひく事はあまりなくなりました。
というか、風邪にあまり気付かないコになりましたw
小学校にあがり、友達とゲームしたりスポーツしたりと
いろいろな遊びをしましたが、
やはり自然に出かける事が一番楽しくて、
クワガタ&カブトムシの捕れる木の場所、ザリガニのいる場所、
台風の翌日にウナギやニジマスが発見されやすい場所、
トカゲが沢山捕れる場所等、自宅半径3km圏内の野外情勢は
完全に網羅していたといっても過言ではないくらい、
生き物に関する、発見・観察・飼育・研究が大好きでした。
小学校高学年の時には、
母親に貰った高価な魚の図鑑を丸暗記していて、
日本の淡水魚の分布・生態系・繁殖期・釣り方くらいは
即答できました。
※今はもうできませんw
その後も中学・高校と、
理科の生物の分野の成績だけはいつも優秀で、
分野によっては先生よりも詳しく、幼少時代程ではありませんが
フィールドワークも続けていました。
しかし、高校を卒業し、社会に出て仕事をするようになり、
少しずつ生き物と距離が出来ていき、
実家を出るという初めての経験は同時に、
〔生き物無しの生活〕という初めての経験でもありました。
まぁ耐えられませんねw
少しずつ家族(ペット)が増えていき、
幼い頃に飼育したくてたまらなかった
爬虫類にその矛先は向きました。
私の考え方を他人に話すと、皆馬鹿にします。
理解はできても共感はできないそうです。
しかし、それでも私はこの考えを曲げようとは思いません。
私は人間と同じ位生き物が好きです。
一寸の虫にも五分の魂。本当にそうだと思います。
綺麗事のように聞こえますが、本心です。
細かくはあえて話しませんがw
彼等は私の人生のいつも何処かに居て、
私が悲しい時は励まし、辛い時は元気付け、
気持ちをぶつければ答えてくれました。
八つ当たりしてしまう事も、時には命を奪う事もありましたが、
それでも私は彼らとこれからも供に歩んでいきます。
この世に存在する命は全て平等で、互いに影響しあっている。
私は皆家族だと思います。
いつもありがとう。
建物総合事業本部 白柳 広賢

