富谷旅館を後にして、知覧特攻平和会館に行きました。
ここには、特攻隊の方々の遺書や遺品、遺影、血書が展示されています。
特攻作戦で亡くなった隊員は1036名。そのうち約半数の439名が
この知覧から飛び立ったといわれています。
映画の撮影でも使われた「隼」が展示されていてその姿には圧倒されました。
一番胸がしめつけられたのは遺書の数々。
ここからは、一人ひとりが遺品をみつめて感じとります。
穴沢大尉から婚約者である智恵子さんにあてた遺書。
相花少尉から継母にあてた遺書。
子どもが早く読めるようにと、漢字ではなくて、
初めに習うカタカナで書かれた手紙。
年頃の若者たちが残された相手のことを思い、したためた手紙と一人ひとりの背景を聞いて、さらに涙でいっぱいになりました。
会館をあとにして、旅館でいただいた「富さん弁当」を
女子チームでいただきました。鹿児島だからなのでしょうか。
中に入っていたお芋の天ぷらがとても甘くて美味しかった。
心が込められたお弁当を、美味しくいただきました。
このあと空港に戻り、大阪組、沖縄組、三沢組と分かれ、帰路につきました。
過去の出来事に思いを馳せ、現代について考え、未来の行動を変えていく。
たくさん考えることができた研修でした。
家に帰ってから富谷食堂が舞台の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」を見直し高倉健主演の「ホタル」という映画も見てみました。
見返すと初回では見えていなかったものがどんどん見えてきました。
三角兵舎、なでしこ隊が見送った地。
全てをもう一度おさらいするように見ました。
そして最後に感じたのは映画のタイトルにもあった
「与えられた命、精一杯生きよう」です。
覚悟を持って仕事に臨み、できる限り精一杯の努力をする。
「誠心誠意周りの人のためにつくせているか」
日々確認しながら、今後も丁寧に生きていきたいと思いました。
情報管理部 西岡 恭子