電車の中

帰りの電車での事、座って帰れることは殆んど無いが、
偶々若い男性(20歳前後かな)の前に立った時、
その男性がお茶を飲みながらお菓子を食べていました。

服装は今時の擦り切れたジーパンとシャツ、
ちょっと眉をひそめてしまいました。

その彼がお菓子を食べ終わったらやおら立ちあがったので、
電車を間違えて乗ったのかと思いました。
私を見て「どうぞ」と一言、最初は判りませんでした、
席を譲ってくれたのです。

せっかく座れたのに、と思い断りました。
立っているのは、若い人でも時間が長いと結構大変ですからネ
でも重ねて「どうぞ」と言ってくださいましたので
お礼を言って有難く座らせて頂きました。

荷物もあったので助かりました。何処で降りるのかな?と、
気になっていましたが、なんと私の降りる駅がきても
一向に降りる気配がありません、私の所要時間30分、
それより先迄行くのでしょうか、お礼を言って降りました。

有難うございました。とその彼に言った時ニコッと笑った笑顔が
とても素敵でした。きっと暖かい家庭で、育ったのでしょう。
最初の印象とは違いました。人は外見で判断してはいけないと、
つくづく思いました暖かい気持ちになれたひと時でした。
今一度有難う御座いました。

がちょっと複雑・・・
席を譲って貰える年になってしまったのか、と
(自分では若いつもりでいたのですが)
年配者が年配者に席を譲る昨今、
彼のような若者がいるのは日本の未来も明るいかな

多分若い人の中には、席を譲ると言う行為が気恥ずかしい、
と思っている人も多いと思います。私もそうでした。
だから空いている時でも電車では絶対座りませんでしたから・・

でも勇気をだして譲ってあげましょう。
又譲られた方は必ずお礼の一言を、当然だ、
との顔はやめましょう。

取締役本部長 管理本部 平澤 優美