父命日

年末、父命日の特別休暇をいただき、
納骨させていただいているお寺までお参りに行ってきました。

風のない曇った寒い天候の中、昼過ぎに阪急の最寄り駅に到着、そこから参道を歩き、初詣の準備で忙し気なお寺さんにお参りを済ませ、茶屋で一休みをしていると、父の思い出がよみがえってきました。

父は二十五年前、六十四歳で他界したのですが、
亡くなる前日まで元気に過ごしていました。

友人が多く、人好きのする人で、いつも友人に囲まれ、}
ニコニコと笑っておりました。

また、お酒は嗜まないのですが、
その分煙草を好みいつも左手に煙草を挟んで
紫煙をくゆらせていた姿を思い出します。

赤いパッケージのチェリーという銘柄の煙草を好んで吸っていました。

参拝の帰りコンビニでチェリーを購入して仏壇に供えようと思ったのですが現在では生産中止という事でかなわず、代わりにメビウススーパーライトと言う銘柄の煙草を求めました。

知らない煙草を供えられて天国で怒っているでしょうか。
それとも苦笑いをしながら「仕方ないね」と咥えているでしょうか、
私は後者だと思っています。

帰り、電車の車窓から見える風景を、父が生きていた頃とは大分違った物になっているよなと眺めながら帰途に付き、その途中で空腹を覚えた際にそうそう、父は鯨肉が好きだった、ベーコンや鯨カツ、はりはり鍋やコロ(鯨の皮、関西ではおでん種にする)をよく食べていた、私はあれが苦手だったなあ。と思い出されたのですが、どれも今では手に入らないものばかり、煙草といい年月を感じさせられました。

思い出とともに育てて頂いたことへの感謝が湧いてきました。

ありがとうお父ちゃん。

大好きだったよ。

父の事に思いをはせる休日をいただいた事、会社に感謝いたします。

建物総合事業本部  大阪支店 公下 修一