今回は結婚記念日ということで特別に承認が下りましたので、
奮発して前から目を付けていたてんぷら屋に行きました。
予約が困難なお店なので3ヶ月ぐらい前から予約していたのですが、
ちょっとお高いてんぷらをいただくのは本当に何十年ぶりかというところです。
いきなり話は変わりますが、実は推薦図書を全て読み終えたので、
今はそのうちの1冊に紹介されていたいくつかのお薦めの本から
面白そうなものを選んで読んでおり、ちょうどこの前、
そのなかから池波正太郎の「男の作法」という本を読んだのです。
「鬼平犯科帳」や「剣客商売」でお馴染みの池波正太郎は
食通としても知られていた時代小説家ですが、
作中の江戸時代の料理や食事の場面は実にリアルな描写で
読んでいるだけでもまるで味わったような気分になります。
その「男の作法」という本は書き下ろしならぬ語り下ろしで
生き方や振る舞い方について諭すという内容なのですが、
食に関するいくつかの話のひとつに
「てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように、
揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ。」とありました。
そうしないとてんぷら屋のおやじは喜ばないというのですが、
油の温度の加減が大事で火力の調節が大変だから
職人を待たせると困ってしまうというわけです。
やはり揚げたてが一番ですから、そういうわけで写真も割愛して
揚げるそばから口にしていきました。
猫舌でもてんぷらは大丈夫なのですが、
かぶりつくようにというのももったいないような気がしたので
その味を確かめながらです。
ちゃんと味わえるように好きなお酒も控えめにしましたが、
美味しいものを味わえるのはこの上なく幸せなことだとつくづく思いました。
この前、人間ドックを初めて受診したのですが、
少しずつガタがくる年齢にもなってきました。
お酒を呑みながら好きなものを食べ続けられるように健康を維持するのも
私にとってはこれから大きな努めとなります。
妻には日頃から感謝しているので、今回は食の恵みと健康にも感謝です。
建物総合事業本部 K. H.