東日本大震災の爪痕

震災から一月半ほど経過した。

被災された方々は今でも厳しい避難所生活を送っておられ、
原発の不安は未だ拭えぬことだろう。

まだ震災は過去の出来事ではない。

日本のニュース報道ではまったく伝わってこないが、
海外のニュースサイトを見ると日本の報道では見たこともない
悲惨な現状が写真とともに伝えられており、
その痛ましい光景は筆舌に尽くし難い。

テレビをつければ一部のニュース番組では
おどろおどろしい曲とともに津波の映像を流し、
ご家族を亡くされたばかりの方への
無理強いとも言えるインタビューには憤りすら感じた。

私などが言える立場ではないが
日本の報道のあり方を考えさせられた。

先日、立川に住む祖母から電話があった。
祖母はひとり暮らしだが、
体調が優れないので家に泊めて欲しいとのことだった。

私はすぐさま迎えにいき、話しを聞くとどうも
震災後しばらくはそうした報道番組ばかりで
気が滅入ってしまっていたそうだ。

直接震災の被害にあったわけではないが、
そんな方々が他にもいるかもしれない。

祖母は1日、我が家でおしゃべりをすると
(祖母は大変おしゃべりである)
次の日には元気に帰って行った。

徐々に日常を取り戻しつつあるが、
自粛ムード一色では健康な心にもよくないはず。

ご家族や親戚を亡くされた方へかける言葉は簡単ではないが、
身近に心が暗く沈んでしまった人がいたら
まずは声をかけてあげて欲しい。

情報管理部 主任 北片 剣伍

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1 個のコメント

  • 報道には同感です。ご家族を亡くされて、悲しいに決まっている人に  「今のお気持ちは?」 
    大衆を代弁する質問のつもりなら とんでもない。 
    誰も聞きたいと思ってないはず。
     そっとしておいて欲しいです。