沖縄では他とは違う風習が多いと思いますが、その一つが清明祭(沖縄の人はほとんどシーミーと呼びます)は、旧暦の清明の節の頃に行われる、先祖供養の行事です。
現在の暦では4月5日から15日間にかけて親戚や家族がお墓に集まり、お墓の掃除とお墓参りをします。
お墓参りといっても清明祭(シーミー)の場合は、お墓の前にブルーシートを敷いてそれこそピクニックのようにご馳走を並べてみんなでワイワイしながらご馳走を頂きます。
沖縄のお墓は亀甲墓と呼ばれるお墓がほとんどになります。
亀甲墓とは、女性の子宮をイメージしたデザインで人は亡くなると母親の子宮に帰るということを意味しております。
亀甲墓は17世紀ころ中国南部から伝来したとされ、台湾や福建省には同じようなお墓があるようです。
また、屋根の部分が亀の甲羅のような形をしていることから、名前の由来となっています。
その亀甲墓で行う清明祭(シーミー)には、先祖供養の目的の他に親族がお互いの近況を報告する場にもなっております。
私達家族も、この清明祭(シーミー)には毎回集まりみんなで先祖のお墓と母親のお墓を回りながら色々な話をして絆を深めます。
普段はお互い忙しくなかなか会えないので、この清明祭(シーミー)が家族を集める良い機会になっているので、家族を集めてくれる沖縄の伝統行事清明祭(シーミー)に感謝するとともに、ご先祖様のおかげで今この時に自分が存在することに感謝いたします。
米軍・海外事業部 沖縄支店 課長代理 島袋 直也