東日本大震災のあと、計画停電が東日本各地で実施された。
今は各企業や家庭、公共施設などが節電に取り組んでいる成果と、
気候のおかげで計画停電は一時的におこなわれずにすんでいる。
しかし、早いものでもう夏が来た。
一般的に人が生活する場のなかで、一番電力を消費するのがエアコンである。
メディアの報道では、夏の平日10時~14時が電力消費の
ピーク時間帯だと云う。
このピーク時間帯をどう節電できるかが最大の課題である。
電気は大変便利だが、性質は結構シビアな感じだ。
なにしろ発電量を消費量がチョットでも上回れば、
その瞬間どこかで停電が起こってしまう。
水道なら少し出が悪くなるくらいで済むのに、
電気は容赦無く遮断されてしまう。
そうならない為の最終手段が『計画停電』と云う。
これに対抗するのが節電だ。
各企業では工場の生産ラインの運転を夜間に移行したり、
土日に生産をして平日の休みを設けたりしている。
オフィスでも照明の間引き、サマータイム制、
スーパークールヴィズなどで必死に対応策を練っている。
一方供給側も必死である。
弊社に関係するある人から話をきいた。
20年以上休止状態の火力発電所を運転させる復旧工事に
八王子から東北に応援に行っていると云う。
なんとそこは石炭を燃料にしていた発電所なので、
4月の再運転当初は何十台もの大型ダンプカーが
24時間石炭を運搬していたが、
あまりの効率の悪さに、今は石油に切り替える工事をしていると云う。
と言っても簡単では無い、
発電するタービン以外はほとんど交換するらしい。
6月末の完成に向けて今も無休で作業が続けられている。
現場でガンバってくれている方々、
節電に協力下さっている方々に感謝!!
建物総合事業本部 副本部長 花村 忠昭