何年か前の夏、隣のスパーの花屋さんで、
小さな鉢に入って観葉植物のように、
一房だけ立派な実をつけて売られていた巨峰君が、
『私に買ってくれ』と訴えてきた。
その言葉がつい可愛くて衝動買いをしたのがきっかけだった。
もちろんその一房は美味しくいただいた。(笑)
買った翌年から『元気に育ちますように!』の願いを込めて
庭に植えてあげたことで、すくすくと成長してきた。
だが、問題も発生してきたのである
花芽をつけなかったり、咲いてもチャンとした大きさの実まで
育たないで落下したりが続出してきた。
なぜだろう?
会社にある樹木の病気などが載っている専門書を
片っ端から調べてみると、
どうやら葉や実に寄生する虫が原因らしい。
この虫はとても小さくて肉眼では見えないくらいで、
幹の隙間に隠れて越冬し、新芽がでると葉の中に寄生すると
書いてあった。
薬剤で防除することも可能らしいが、
出来れば無農薬で収穫まで育てたい。
と云うことで、
今年は春先から新芽が出ては虫がいないか?と毎晩睨めっこ。f ^_^;
葉の中に寄生した部分を発見する度に丁寧に取り除く。
また、成長途中で色目が悪い葉っぱも速削除!!
その努力の成果?か、
今年の『巨峰君』は沢山の小さな花を咲かせて、
3mmくらいの実の集団をいっぱい作りはじめた。
今までに無いくらいの量である。
ん~~~ん大収穫の予感!!(^_^)v
やっぱり何でも愛情をもって手を掛けた分、
それに応えてくれるんですね。
もう少し実が大きくなってきたら
優秀な房には防護紙をまいて高級ブランドに育てたい(笑)。
出来の悪そうな房はそのままにして、
「野鳥のオヤツにしてあげる」と云う楽しみもあるんです。
参考までに、ブドウは1株植え(♂♀を植えなくても)でも
実をつけてくれる果実で、このような果実は意外に数少ないそうです。
皆さんもチャレンジしてみてはいかがですか?
実りの予感に感謝!
建物総合事業本部 副本部長 花村 忠昭