不思議なご縁②

異国の地で知り合った事、お互いの住んでる所が決して近くないこと、何より気があったことから、双方この出会いは一生大事にしようと誓い、お互いの連絡先を交換してグアムを去った。

2年後

この頃は既にエイトに入社しており、現在も担当している官公庁の営業の仕事のちょうどデビュー戦として、自分で初めてとってきた仕事を四苦八苦しながらやりとげようとしていた。当時は本当に世間知らず(今もあやしいw)だったので、仕事にかかる経費は基本自腹でやらなくてはならないと思い込んでいたり、1人で出来ない仕事は友達を呼んで無料で手伝ってもらってお礼として飯を奢ったりと、給料より自腹経費が上回る日も少なくなかったりした。全部一人で考えてやりとげようとする悪いクセだ。

そしてこのタイミングでたまたま福岡から東京に遊びにきていたI君にもこの仕事を一部手伝ってもらってしまったのだ。今思えば本当に申し訳ない・・・

2年ぶりの再開で初めての東京(彼が)という事もあり、空港から首都高を利用して青山を目指す道中はずっと興奮していた事をいまでもよく覚えている。

グアムで出会い、2年経ち、再開出来た事は本当に本当に嬉しかった。

6年後

それからまたしばらく時が経ち、携帯電話もガラケーからスマホになったり、文章のやり取りはメールではなくLINEが主流になったりと、連絡ツールも変化した。機種変更や故障によって連絡先データを失ってしまうトラブルも何度かあった。よく合う人や共通の友達が居る人ならばどうにかして連絡先を知る事が出来るが、そうでない人の連絡先はわかないままとなってしまった。

彼も例外ではなく、連絡先がわからなくなってしまう事が何度か起きた。しかもお互いにだ。

つづく

建物総合事業本部 営業部 課長 白柳 広賢