「東京富士美術館―芸術と心に触れるひと時」

私は、大阪から大学進学で八王子に来て40年程になります。

自然豊かな八王子。

交通の要衝八王子。

伝統と文化が薫る八王子。

卒業と同時に地元へ帰っていく友人や知人が多い中で、私は、この地を離れがたく、ずっと住み続けています。

八王子では「八王子祭り」や「いちょう祭り」など四季を通じて様々なイベントが楽しめますが、さらに八王子には世界に冠たる美術館があり、一級の芸術や人物に触れることができます。

その名は「東京富士美術館」、八王子市谷野町492-1所在です。

年間を通じて定期的に、世界各国から国宝や一級文物に指定されている芸術・美術品が特別展として公開されます。また人間に光をあてた特別展を公開しているのも特徴かもしれません。

1993.10.9から1994.3.31にかけて公開された「大ナポレオン展 戴冠式190年記念―英雄の生涯と軌跡」特別展を鑑賞して以来、同美術館の年間会員となり、毎回の特別展を鑑賞しています。

昨年10.7から12.24かけて公開された「ロシア絵画の至宝展 夢、希望、愛―アイヴァゾフスキーからレービンまで」の特別展では、「第九の怒涛」に心が震えました。

今年1.19から3.24に公開された「藤田嗣治 本のしごと その美しき愛しい挿絵たち」の特別展では、友人にあてた手紙に日常生活の様子が挿絵されていて、とても楽しく鑑賞できました。さらに4.2から6.30の「サムライ・ダンディズム 刀と印籠―武士のこだわり」の特別展では漆の輝きや彫刻、象嵌など、繊細にして緻密な細工に心と技のすごさを感じました。次回は7.13から9.16にかけて「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」が公開されます。私もまた、「火垂るの墓」や「もののけ姫」など、最近では「君の名は」と、映画館で鑑賞した一人です。その映像や物語は、いまや日本が誇る美しい芸術だと思います。

また常設展示として、ルネサンス期から近代にいたるまでの西洋絵画も鑑賞することができます。

そして関係者の方々の絶大な信頼関係に基づいて実現する特別展を鑑賞できることは本当にすごいことだと思います。これからもたくさん鑑賞させていただきます。

不動産事業部 松本 浩