東大寺大仏殿の観相窓

京都はたまに訪れているが、奈良は中学の修学旅行で一度行ったきりで、その後特に興味も持っていなかった。しかし、奈良の大仏が安置されている大仏殿の正面にある観相窓という扉が一年に二度、お盆と元旦だけ開き、大仏が大仏殿から顔を覗かせる姿が拝めると聞いて興味がわき、行ってみたくなった。
大晦日の昼に奈良に到着。早速東大寺の大仏殿に直行し、しっかりと閉じられた大仏殿の観相窓を確認。除夜の鐘が響く頃にまた出直すことにした。

 
夜、東大寺はライトアップされていた。京都の東寺や高台寺のライトアップに比べて地味な印象だったが、観相窓が開いて窓からじっと見つめてくるような大仏の顔が見えた。

 ただ窓が開いているだけなのだが、そこから覗く顔だけで圧倒的な存在感を放ち、観想窓に目が釘付けになってしまう。

 実をいうと、「大仏なんて、鎌倉でよく目にしているし、特に。」と思っていたのだが、東大寺の大仏はまた違った感動があった。

  重厚で柔和な姿をみせてくれた大仏に感謝。

管理本部 課長代理 K. T.