カンボジアという国の人たちや歴史に触れ、素晴らしいおもてなしや文化、残酷な歴史、様々な経験をしました。 この国の方々は過去に起こった悲しい出来事に目を背けず、悲劇が繰り返されないように、忘れることの無いようにしっかり考え前へ進んでいくために日々生活しているということがわかりました。
ポルポト政権によって、知識のある者たちがこの場所で拷問を受けて、無残にも葬られた歴史を直に感じてこんなことが本当に起こったなんて思えないという気持ちしかありませんでした、彼らは自分の国の間違いを隠すことなどせずに、彼らの“二度と同じ間違いを起こさないように“という思いがとても伝わりました。
S-21で拷問を受け処刑が決定するとキリングフィールドに目隠しをされて連れてこられるそうだ。 画像の建物にはここで命を奪われてしまった人々の遺骨が展示されていました。
S-21ではまだこの地域で恐ろしいことが行われていたという実感は薄く、ここキリングフィールドでは処刑された方の遺骨が展示されていたり、処刑から運良く逃げることのできた数少ない方の声を録音した音声を聞きながら実際の現場を見て回ったりしました。
大変貴重な経験でしたが、やはり音声ガイドや体験された方の音声を聞きながらだと気分を崩してしまいそうになります。
それほどショックな歴史なのです。
日本の義務教育を無事に終えいろいろ学んだなと思っておりましたがまだまだ、いえ、まったくの勉強不足でした。
日本も様々な歴史がございますが、自国の負の印象となる歴史は普通の勉学に勤しむだけでは学べません。 自分たちの悪い部分にもしっかり向き合いプラスに変えていくことも幸せへの道なのだろうなと思いました。
私はこの研修でエイトの仲間の方々やカンボジアで出会えたガイドさん、様々な方々から
私自身の、学ぼうとする姿勢について考える場面が多々ありました。
わからないからこその動き方があるよ、と教えていただいた方々には感謝しております。
私の学ぼうとする意欲や頑張りはカンボジアの方々やエイトの先輩の方々と比べるとまだまだ頑張れるとういことに気づかされ、私は私の中に限界を作っていてそこまでが頑張ったラインと、そのように無意識に努力する意欲をとどめてしまっていたのだと思いました。
同じ人として生まれ、育ちの違いや、年齢の差を理由に自分の力を決めつけないで、常に向上心や前向きに考える能力、何よりもひたむきな学びへの意欲を持って、エイトで社会人としての勉強をしたいと改めて思いました。
私にとって未知の体験をさせていただいたエイトという会社、役員の皆様方、研修の間、業務を遂行していただいた大勢の方々の力があってこそ、私自身を腐らせることなく、より良い方向に進むための大変貴重な経験をさせていただけたこと、誠に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
建物総合事業本部 S. S.