再生される団地

昭和の高度成長期に、昔の住宅公団が建てた多摩地区の「団地」も、
「今は昔の建物」あちらこちらで解体している様子が見受けられる。

そんななかで日野市多摩平にある築50年の団地の一部が残されて、
リニューアルする新発想のプロジェクト「多摩平の森」が立ち上がった。
UR都市機構が手がける「ルネッサンス計画 2」である。

このプロジェクトは残した5棟の団地の形(躯体)と土地を利用して、
まったく新しい構想の住宅に生まれ変わらせようというものだ。
建物の躯体以外は全てリフレッシュされる。
電気系統、給排水系統、部屋内の仕切りや内装・建具・キッチン・トイレ・風呂
など全てが新装され、周辺敷地も緑を豊富に取り入れたとても素敵な
環境整備がなされるのである。

運用は三つの民間会社(3事業体)。
それぞれが特徴を持った案をコンペで出しあい選ばれたものだ。
以下にご紹介します。

1つ目は「ゆいま~る多摩平の森http://yui-tamadaira.net/
2棟(団地)の高齢者専用の住宅63戸と、介護施設、
ガラス張りの素敵なコミュニティー食堂が併設されている。
(なんと、エレベーターも4基新設です!)

2つ目は「AURA243http://www.tanabe-bussan.co.jp/aura243/
貸し菜園(ひだまりファーム)や小屋付の貸し庭(コロニーガーデン)が
敷地内にある太陽と緑を楽しむファミリー向け住居だ。

3つ目は「りえんと多摩平http://www.share-place.com/tamadaira.shtml
大学生やヤング社会人向けのシェアハウス2棟だ。
カーシェア用のハイブリッド車2台や、シェアキッチン・ラウンジなどがあり、
空調システムやセキュリティーもバッチリの建物

このように「多摩平の森」という一つのエリアの中には、
老若男女が生き生きと暮らせる空間が創造されたのです。

敷地の南側にはこの地を50年以上見守り続けてきた
大きなケヤキが何本も林立している。
西側には立派な桜の大木が立ち並ぶ。
他にも何本もの樹木がそのままに生きており、
まさに「森」と云うイメージだ。

一方ではいくつかの建物に、お洒落な木作りのテラスがあり、
その周りには緑鮮やかな芝生が大地を形成している。
広めの敷地内には遊歩道も整備されている。
居住者だけではなく、地域の人や周辺企業の人も通勤途中に
歩み寄りたくなる場所です。

Hanamura26

弊社ではご縁があって、(株)URコムシステム様の下で、
この「多摩平の森」全体の植栽管理業務と、
ゆいま~る多摩平の森」の清掃および設備点検管理業務の
お仕事をさせて頂けることとなりました。

この緑あふれる多摩平をいつも綺麗に出来ると思うと
ワクワクしてきます。
「森」に感謝!

建物総合事業本部 副本部長 花村 忠昭

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