駅ホームのベンチ

少し前のことになりますが、地下鉄の最寄駅に降りた時に、あれ?
という感覚がありました。
ホームのベンチの向きが今までは線路に対して平行だったのに、
いつの間にか線路に対して垂直に変わっていました。

椅子が設置されていた元の位置にボルト穴が残っています。

既にご存知の方も多いと思いますが、これって線路への転落防止
に効果があって、ベンチの向きを変えるだけなので設置費用が
安価で済むからだそうです。

特にお酒に酔った方の行動を分析すると、ベンチから立ち上った
際に真っ直ぐに進んでしまって、線路に転落してしまうことが
多いそうです。
もちろんホーム際に転落防止用のホームドアを設けている駅が
増えてきましたが、ホームドアの整備は時間もお金もかかるので、
安全対策のためにベンチの向きを変更する駅も増えています。

結果だけを見聞きすると大したことないように思いますが、常
日ごろから安全対策を考えているからこそ、こうしたちょっと
したことに気付くのだと思います。
素晴らしい取り組みに感謝です!

建物総合事業本部 大阪支店
中本 知邦