今回は関西にある変わった道路を二つご紹介したいと思います。
どちらも都会の真ん中にありますが、地元の人間以外はあまり知りません。
まず一つ目は神戸市中央区、三宮にある国道174号線。
こちらは日本一短い国道です。
総延長187.1メートル。キロメートルじゃありません。メートルです。徒歩で3分かかりません。南北に伸びています。
こちらの写真が南から北を向けて撮ったもの、起点です。日本一短い国道と書いていますね。
左側の建物は神戸税関。
こちらの写真は北から南に向けて撮ったもの、終点です。
車線は多いし、交通量もたくさんあります。
なぜこんなに短い国道が出来たかというと『国道と主要な港を結ぶ道路は国道とする』という法律があり、この道路は北を東西に走る国道二号線から南にある神戸港を結ぶ道路、だから国道となる。のだそうです。
この国道から南はすぐに港で、フェリー乗り場があります。
北側はフラワーロードという目抜き通りにつながって、大きな公園や市役所、百貨店、商店街、JR、私鉄、地下鉄各線の三宮駅があり、神戸一の繁華街になっています。
ですがこの道路が日本一短い国道だという事を知っている人はあまりいないと思います。
私もたまたまフェリーに乗るときに通って知ったぐらいですから。
二つ目はJR大阪駅の西側にある、TKPゲートタワービル。
いかがでしょう、ビルの真ん中を阪神高速道路が通ってますね。
アップにするとこんな感じです。
おそらく日本でもここだけだと思います。
なにがなんでもビルを建てるという土地の持ち主と、絶対にここに高速道路を通すという阪神道路公団の意地の張り合いが生んだ奇跡の光景ではないでしょうか。
ビルの五階~七階に阪神道路公団がテナントとして入居する形になっているそうです。
所用でこちらのビルにお邪魔した事があるのですが、頭上から車の音がひっきりなしに聞こえてきて腰が落ち着きませんでした。
こちらはJR神戸線の車窓からも見ることが出来ます。
もしお近くにお寄りの際はご覧になられてはいかがでしょう。
どちらも時々テレビ等で紹介されていますし、いい話のネタになると思いますよ。 では、話題を提供してくれる関西の道路に感謝。
建物総合事業本部 大阪支店 公下 修一