一般参賀―伝統と格式に触れるひと時

5月4日、第126代天皇徳仁天皇陛下、御即位一般参賀に行ってまいりました。

今回は平成の時とは違い、上皇陛下、上皇后陛下がお元気な内のお代替わりということもあり、御即位後すぐの一般参賀お出ましということで、多くの方々が心からのお祝いの雰囲気で集まられていました。

東京駅前行幸通りから外堀通りを渡ったところで既に皇居へ向かう列となっていましたが、手荷物を持たなかった私は30分ほどで皇居前広場の列に並ぶことができました。

いくつもの列のブロックが整然とする中、日傘の下で座り込んでおしゃべりしている小さなお子さんなど、暑さによる心配はありましたが、皆さん笑顔で会話が弾んでいました。正装で参加した私も大丈夫でした。日ごろから運動を心がけていてよかったです。

どれくらい時間がかかるか予想もできないくらいの人で埋め尽くされていましたが、こうした時に心配なのがトイレです。水分補給を我慢して体調を悪くする人も出てきますが、皇居前広場には、パーティション設置の上、仮設トイレが多数設置されていて混雑する様子もなく、皆さん利用されて並んでいた場所に戻ることができていました。

桜田門方面からの列と合流しながら石橋を渡り皇居正門から入場。二重橋の一つ鉄橋からの眺めはとても良かったです。皇居前広場に並んでから1時間半ほどで宮殿東庭に並ぶことができました。その後10分ほどで天皇、皇后両陛下のお出ましが有り、比較的近い場所からお祝いの小旗を振らせていただくことができました。午後2時からの5回目のお出ましで、参賀者を気遣うお言葉を頂き、感激しました。

そして皇居内を出口の乾門へ向けて散策。輝くばかりの緑の美しさにも感動しました。

お堀端を外周しながら半蔵門へ。

赤坂御所へお帰りになる天皇、皇后両陛下をお見送りさせて頂こうとお待ちしているとき、遠くで雷が鳴りはじめ、今にも雨がふりだしそうな雲行きになりましたが、天皇、皇后両陛下のお気遣いにより時間を15分繰り上げてのこの日最後の一般参賀が無事行われました。しばらくして赤坂御所へ帰られる両陛下をお見送りすることができました。本当にさわやかなご様子を拝見することができました。

今回、初めての一般参賀でしたが、暑い中、多くの警察官やボランティアの方々の丁寧で細やかなアナウンスや誘導が有り、国民のために尽くそうとされる両陛下の心を我が心として取り組んでおられるのだなあと感動し、有難いひと時を過ごすことができました。

11月そして新年もまた参加したいと思っています。

不動産事業部 松本 浩