先日、何を思ったか家の片付けをした時のことです。
10年程前、現在の住まいに引っ越して来た時以来、
その梱包姿のままずっとクローゼットの奥にしまってあった段ボール箱の横に、
新聞紙に包まれた額のような物が置いてありました。
何かと思い梱包をといて見ると、
中には、私が20歳の頃に描いた2枚の絵が入っていたのです。
1枚は、当時、私がよく聴いていた
THE BEATLES のメンバー4人を描いた絵と・・・・・

もう1枚は、初めて身近な人物を入れて描いた、横浜の外人墓地周辺の風景画でした。

2枚の絵を眺めていると、昔は絵なんて描いていたんだなぁ・・・
などと思い、しばし、25年ほど前にタイムスリップしてしまいました。
すると突然、
「どうしたの・・・・・?」
という声に、いきなり25年前から現在に呼び戻された私は、
絵に見入っていて片付けなどしていなかったにもかかわらず、
「ちょっと、昔の荷物整理を・・・・」
と言って、段ボール箱を開きもせず、また元の場所に収めたのです。
絵の方はと言うと、ずっとしまって置きたい気もしましたが、
思い出としてデジタルカメラに収め処分する事にしました。
きっと「また、新しい絵を描いてみようかな・・・・」と言う気持ちに
なったからだと思います。
日々、忙しい生活の中で思い出の2枚の絵が私に少し余裕を持たせてくれた、
そんな気がしました。
ちなみに、風景画の中で景色を見ている女性が、
先程、私を現在に呼び戻した本人です。
米軍事業部 主任 宇田川 政幸