年末、父命日の特別休暇をいただき、納骨させていただいているお寺までお参りに行ってきました。
昼頃にはお参りを済ませたかったのですが、家のかたづけなどで遅くなり、お参りを済ませると夕方になっていました。
帰りに電車のシートに座り、車窓に映る夕暮れの街を眺めていると普段は忘れている父との思い出がよみがえってきました。
父はほとんど子供に構わない人だったのですが、私が小学生の時、何かの拍子に日帰りで海水浴に連れて行ってくれました。
朝自宅を出、電車、フェリー、バスを乗り継いで昼過ぎに淡路島のきれいな海に着き、お弁当を広げてから、三時間ほど海で遊び、またバス、フェリー、電車を乗り継いで帰宅します。
帰りのフェリーに乗る頃には日が暮れ、真っ暗な海面に時々クラゲが浮き、フェリーの船内には重油の臭いが漂い、それと共に父が機嫌よく笑っていたことを思い出します。
帰りの電車の中で眠ってしまい、気が付いたら自宅にいました。
それから数日は体中日焼けで痛かった。
今でも何かの折に重油の臭いをかぐとクラゲの浮いた真っ暗な水面と父の笑顔を思い出す事があります。
父の事に思いをはせる休日をいただいた事、会社に感謝いたします。
以上
建物総合事業本部 大阪支店 公下 修一