何を当たり前として生きているか

12月17日(土)から18日(日)の二日間、
エイトの社員研修旅行で鹿児島県知覧町へと行かせていただきました。

今回は40名という社員のほとんどが参加することが出来、
初めて沖縄や三沢の仲間と会うことができました

【特攻隊の母】と呼ばれる鳥濵トメさんのお孫さんの営む
富屋旅館へお世話になりながら、様々な思いを胸に飛び立った特攻兵の思いや、
当時の生活を少しでも身近に感じて、何か一つでも学んでこよう。
【あるがままに気づく、不便を感じる旅】
普段さまざまな恩恵を受けていることに気づけるように、
このテーマを選んでいただいたのではないかと思います。

研修中にお世話になった富屋旅館の女将さんである初代さんには、
お出迎えいただいてからからお見送りを受けるときまで変わらず、
一人ひとりへメッセージを送り続けてくださいました。

鳥濵トメさんや特攻隊員の方々を語られるときも得々と語られるのではなくて、
終始「どんな思いで特攻に志願したのでしょう」「どう感じたのでしょう」と
心に添うような語り口で、私たちが考えやすいようにご配慮いただいていました。

研修には(株)ザメディァジョンの代表取締役兼最高経営責任者であられる
山近様にも、ご多忙の中わざわざいらして頂き、講師として
直に大東亜戦争(太平洋戦争)のお話しを賜りました。

早朝の施設めぐりにも、あたりが真っ白な霜に覆われる中、
当時はダウンジャケットもなく、多くの特攻隊員が寒さに震えながら
懸命に訓練を積んでいたことを思われていたのではないでしょうか、
半ズボンの軽装で、寒さをこらえる為、しっかりと手を握り締めながら
ご参加されていらっしゃいました。

こうした山近様の真剣に【知覧特攻隊を伝えていく】という思いを
直に感じることが出来たことは、大変ありがたいことでした。

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この知覧での研修旅行は、社員が研修旅行へ参加していただいている間も、
現場で頑張ってくれているパートさんや、理解してくれるお客様、
協力会社の方、早朝から2日間ずっと運転してくださったアーベル交通の吉永様、
企画をしてくださった㈱ザメディアジョンの竹内様、高浜様のご協力、
連れてきて下さった白柳社長、専務、常務…多くの思いがあって
実現したと思います。

皆様、本当にありがとうございます。

さて、今回の研修ですが、
特攻隊員の憩いの場となった富屋食堂や、鳥濵トメさんが
若くして飛び立つ一人一人に【母親のように】精一杯に接してこられたことは、
どれだけ心の拠り所となったことか計り知れません。

そんな大切な場所に泊まらせていただき、現在の女将である初代さんの講話や
女優たぬきさんのお芝居で特攻隊員や鳥トメさんのお話を再現するように
目と耳とで感じさせていただくことが出来ました。

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当時の様子や特攻隊員の様子を聞くにつれ、
いかに今の日本が大変幸せな時代であることかと思います。

・食べるものが豊富にあること
・凍えていないこと
・嫌なこと、やりたくないことを拒否できること
・親や兄妹、友人の命の心配がないこと
等々…

「あって当たり前」、「してもらって当たり前」といった感覚に
すっかり身を浸している私では、とても彼らの前には出られません。

女将さん(初代さん)の仰られたことですが、ただ漫然と生きるのではなく、
「私は家庭で、職場で、世界で、どんな役割を担っているのか」が
即答できるような人になれるよう、命をかけて守っていただいた『日本』で、
精一杯に生き、すべての人やものに感謝する心を持ち続けることを、
決して忘れないようにしていきたいと思います。

このブログで使っている写真は弊社門倉専務の撮ったものです。
すべての人が写るように、すべての場面が記録されるように、
旅行中ずっと気を使って撮り貯めてくださり、
ブログへの使用をお許しくださいました。

ありがとうございます。

最後に、この様な長文をお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

建物総合事業本部 山田真紀

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