先日、自宅で母が部屋を整理していた時に大変珍しい
賞状を私に持ってきた。
それは何と見たことも無いような
90年前の父方の祖父の賞状でした。
その一枚の賞状から、
ふと現在の私の人生を考えさせられることがあります。
お恥ずかしながら我が家系は役人系であり
出来損ないの私だけは役所ではないのですが、
祖父は八王子市助役(市長代理)を務められたようで、
私の父も八王子市役所に勤めておりました。
祖父は昭和17年に他界しましたが、
その時の市役所では市長が不在であり、
祖父が市長代理として様々な公務をこなしていたようですが
在職中に倒れ他界したと聞きます。
葬儀は八王子市で始めての市葬となり葬儀を行ったようです。
しかし、時同じとして、
私の父も昭和17年に6人兄弟の末っ子として誕生をしました。
父は自分の父親の顔も知らずに生まれ、
父親の愛情さえ知らずに育ってきたと言います。
だから出来の悪い息子の私に対する父親の愛情の注ぎ方を
知らずに失敗してしまったのだとよく冗談交じりで話をします。
そんな父がなぜ市役所に入所したかは、
本人からは聞いてはいませんが、
父の背中で感じるものがありました。
それは、亡き祖父に対しての感謝と尊敬の念、
そして亡き祖父が働いていた同じ市役所に入ることで
出会う事が出来なかった祖父を近くで感じるために
入所したのではないかと時折感じていました。
40年間、市役所勤務お疲れ様でした。
子育てに失敗したと父が思わないように
私自身も祖父と父に近づけるよう日々感謝と
尊敬の念をもち努力していきたいと考えます。
いつもは横暴な息子ですがたまには、
この事を思い出して偉大なる祖父と父に感謝すると共に、
たまには猫撫で声で(笑)優しく接したいと思います。
専務取締役 門倉 裕