思いもよらないプレゼント

いつものように家に帰ると「パパ見て~!小学校の作品展で作ったんだよ~!!」
二男坊が嬉しそうに駆け寄って見せてくれた。
それは、紙粘土に絵の具を混ぜ、空き缶に貼り付けビーズなどで飾りつけてある
ペン立てでした。

「パパいつもお仕事に持っていってるボールペンを帰って来たら、
これからはコレに入れて そうすれば、どっかにいっちゃう事ないでしょ
だからパパにプレゼント。」

毎日、仕事から帰って来て同じ場所にボールペンを置くのですが
朝、仕事に行こうとボールペンを持とうと置いたはずの場所を見ると……
「あれ…?ここに置いたボールペン知らない?」などと言っていた事が、
ちょくちょくあったので、それを聞いていて、覚えてくれていたのですね。
だからそんな私に作品展でボールペン立てを作ってくれたのです。

絵や製作に対して苦手意識がある二男は
「あんまし、上手に作れなかったけどね」などと言っていましたが、
そんな息子の一生懸命さが伝わってくる、とても素敵なペン立てでした。
誕生日でも、クリスマスでもない時期に予想もしてない、
素敵なプレゼントにビックリしつつ、とても嬉しく感動しました。

私の朝のひとコマを覚えていてくれ、学校の作品展の制作で
「ボールペン立てを作ってあげよう」と想ってくれた気持ちが、
とてもとても嬉しく「感謝」の気持ちで一杯になりました。

二男に「ありがとう」の気持ちを伝えると、照れくさそうにしていました。
その日以来ボールペンが行方不明になる事はありません。 

Usui10

米軍事業部 課長 臼井 豊和