梅雨の晴れ間を利用して、「元伊勢三社」を参拝しました。
元伊勢三社とは、京都府北部、福知山市大江町にある三つの神社の総称。「元伊勢内宮皇大神社」「元伊勢天岩戸神社」「元伊勢外宮豊受神社」のことです。
元伊勢とは、天照大神が三重県の伊勢神宮に鎮座される以前にお祀りされた場所。奈良や京都、滋賀や岐阜など、様々な地に存在します。大江町の「元伊勢三社」はその代表的なものでしょう。
かねてより、私は各地の元伊勢を旅行がてら巡っていたのですが、今年の春以降、コロナ禍のため、参拝を自粛していました。
ただ、バイク移動なら、三密を避けられるだろうということで、6月に入り、思い切ってお参りしてみたわけです。もちろん、消毒液持参、マスク着用です。
最初に訪れたのが、伊勢神宮内宮の元宮とされる、「元伊勢内宮皇大神社」。
丹後国と丹波国の境・大江山の南東に鎮座するこのお社。10代崇神天皇の皇女・豊鍬入姫命によって、この地に天照大神はお祀りされたそうです、なお、参道途中にある駐車場からは、けっこうな階段&坂道を上らないと本殿にたどりつけないので、参拝の際は、スニーカーや登山靴を履くことをオススメします(笑)。
次に訪れたのが、「元伊勢天岩戸神社」。
谷筋にある、急峻な岩場を流れる川のほとり、崖とも呼びたくなる岩の上に鎮座します。いかにも神さびた雰囲気で、とても心地良いのですが、こちらも丈夫な靴が必須です。
最後にお参りしたのが「元伊勢外宮豊受神社」。
外宮と内宮があるのは、伊勢神宮と一緒。伊勢の外宮と同様、農業や食物の神様・豊受大神をお祀りしています。もともと豊受大神は丹後地方の神様ですから、こちらのほうが本家かもしれませんね。
本来は外宮→内宮の順番でお参りするべきでしょうが、バイクで走行中、つい案内板を見落とし、先に内宮に到着してしまい、このような参拝順になってしまいました。
さて、元伊勢三社がある大江町は、酒呑童子、すなわち、鬼の伝説で有名な地域。町内の入口には写真のような看板が立っています。
天照大神の巡幸や鬼伝説といったさまざまな伝承が残る大江の地。古来より神威に満ちた土地だったのでしょう。神様に感謝の念をお伝えするとともに、新型コロナの一刻も早い収束を願ってまいりました。
建物総合事業本部 志方 正紀