私には、毎年実行していこうと思っている行事があります。
それは、■キャンプ ■スキー ■海水浴 です。
以前仕事に追われ、家庭も顧みず、まだ小さかった子供の育児もほったらかしの生活を送っていた私に、家族との時間を作るため、家内が企画した行事だからです。
キャンプについては、家内が私に内緒でテントとタープを注文し、突然我が家に現われたことから始まった。
スキーについては、家内が勝手にキャンセルのしにくい北海道スキーを申し込み、どうしても行かざるを得ない状況を作り、出かけたのが始まりです。
海水浴は、夏のある日、家内は前夜にビーチパラソル、浮き輪、水中めがね、足ヒレ等の品々を車に積み込み、朝起きるや否や、私を車に乗せ海水浴場へと拉致した事が始まりです。
そのように、家内があれこれと、私が家族とともに時間を過ごせるようにと一生懸命企画をしてくれたものだからです。
当然、私もその場に行くと仕事を忘れ、十分楽しみ、家族と会話する時間もとることができました。
(但し一度だけ、スキー場から仕事に戻りたいが、帰られなく大騒ぎになった出来事はあましたが・・)
今では、子供も大きくなり予定も合わず、家内と二人きりの語らいの時として行事を継続しおります。
ところが、なんと今年は
東京に赴任している娘が、仕事の関係で帰省しおり、感染症防止対策が奨励されているこの時期、娘も友人との会食も控え、おとなしくしていたさなか、
「海水浴でも行かへん?」
との一言で、家族全員で海水浴に行くことが決まりました。
しかし、海水浴場はどこも営業しておらず、暇をもてあましている娘が、海開きをしている海水浴場を探したのが、岡山県日生の外輪海水浴場です。
当然、日帰りは不可能なため、急遽 播州赤穂市内のホテルを予約して海水浴に出かけました。
一日目は、姫路の祖父母の墓参りから閑谷学校、備前市を観光し、ホテルについました。ホテルは、非常に景観も良く、浴場からの景色・夕日は最高のものでした。
二日目は、いよいよ海水浴。海水浴場は、家族づれ1組、高校生数人1組、なぜか海水浴場の砂浜で迷惑な釣りを楽しむ男性一人の状況でした。
海の家が営業されていない事は事前に伺っていたので、飲み物・軽食は持参しており、家族みんなでのんびりと楽しいひとときを過ごす事が出来ました。
改めて考えると、
はた目には、62歳の老夫婦と、20代の子供二人が海水浴に来て、はしゃいでいる光景はなんとも言いがたいものがあったのではないかと思われます。
また、娘の海水浴場選びも、「なぜ一泊しなければいけない岡山?」との疑問はあるが、旅行の車中・ホテルでの会食中に楽しく会話をしたことや、なんといってもこの歳で、家族みんなで、海水浴場で遊んだ事は一生忘れる事が出来ない想い出となりました。
娘よ、息子よ、ありがとう。
建物総合事業本部 大阪支店 係長 田中 裕士